百一001文法)秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露に濡れつつ
秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露に濡れつつ 品詞分解 あき【秋】<名> の【の】<格助> た【田】<名> の【の】<格助> かりほ【刈り穂】<名> の【の】<格助> いほ【庵】<名> の【の】<格助> とま【苫 [...]
百一002文法)春過ぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山
春過ぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山 品詞分解 はる【春】<名> すぎ【過ぎ】<自ガ上二>連用形 て【て】<接助> なつ【夏】<名> き【来】<自カ変>連用形 に【に】<助動_完了>連用形 けらし【けらし】<助 [...]
百一003文法)あしひきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む
あしひきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む 品詞分解 あしひき【あしひき】<名> の【の】<格助> やまどり【山鳥】<名> の【の】<格助> を【尾】<名> の【の】<格助> しだりを【垂り尾】<名> の [...]
百一004文法)田子の裏にうちいでて見れば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ
田子の裏にうちいでて見れば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ 品詞分解 たごのうら【田子の浦】<名> に【に】<格助> うちいで【打ち出で】<自ダ下二>連用形 て【て】<接助> みれ【見れ】<他マ上一>已然形 ば【ば】<接助 [...]
百一005文法)奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき
奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき 品詞分解 おくやま【奥山】<名> に【に】<格助> もみぢ【紅葉】<名> ふみ【踏み】<他マ四>連用形 わけ【分け】<他カ下二>連用形 なく【鳴く】<自カ四>連体形 しか【 [...]
百一006文法)かささぎの渡せる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞふけにける
かささぎの渡せる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞふけにける 品詞分解 かささぎ【鵲】<名> の【の】<格助> わたせ【渡せ】<他サ四>已然形 る【る】<助動_完了>連体形 はし【橋】<名> に【に】<格助> おく【置く】<他 [...]
百一007文法)天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山にいでし月かも
天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山にいでし月かも 品詞分解 あまのはら【天の原】<名> ふりさけ【振り放け】<自カ下二>連用形 みれ【見れ】<他マ上一>連用形 ば【ば】<接助> かすが【春日】<名> なる【なる】<助動 [...]
百一008文法)わが庵は都の辰巳しかぞすむ世をうぢ山と人はいふなり
わが庵は都の辰巳しかぞすむ世をうぢ山と人はいふなり 品詞分解 わ【我】<代名> が【が】<格助> いほ【庵】<名> は【は】<格助> みやこ【都】<名> の【の】<格助> たつみ【辰巳】<名> しか【】<副>・・・「然 [...]
百一009文法)花の色は移りにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに
花の色は移りにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに 品詞分解 はな【花】<名> の【の】<格助> いろ【色】<名> は【は】<係助> うつり【移り】<自ラ四>連用形 に【に】<助動_完了>連用形 けり【けり】<助 [...]
百一010文法)これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関
これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関 品詞分解 これ【此】<代名> や【や】<間投助> こ【此】<代名> の【の】<格助> ゆく【行く】<自カ四>連体形 も【も】<係助> かへる【帰る】<自ラ四>連体形 [...]
百一018文法)住江の岸による波よるさへや夢の通ひ路人目よくらむ
住江の岸による波よるさへや夢の通ひ路人目よくらむ 品詞分解 すみのえ【住之江】<名> の【の】<格助> きし【岸】<名> に【に】<格助> よる【寄る】<自ラ四>連体形 なみ【波】<名> よる【夜】<名> さへ【さへ】< [...]
百一011文法)わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと人には告げよ海人の釣り舟
わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと人には告げよ海人の釣り舟 品詞分解 わたのはら【海の原】<名> やそしま【八十島】<名> かけ【懸け】<他カ下二>連用形 て【て】<接助> こぎ【漕ぎ】<他ガ四>連用形 いで【出で】<自ダ [...]
百一012文法)天つ風雲の通ひ路吹きとぢよをとめの姿しばしとどめむ
天つ風雲の通ひ路吹きとぢよをとめの姿しばしとどめむ 品詞分解 あま【天】<名> つ【つ】<格助> かぜ【風】<名> くも【雲】<名> の【の】<格助> かよひぢ【通ひ路】<名> ふき【吹き】<他カ四>連用形 とぢよ【閉じ [...]
百一013文法)筑波嶺の峰より落つるみなの河恋ぞ積もりて淵となりぬる
筑波嶺の峰より落つるみなの河恋ぞ積もりて淵となりぬる 品詞分解 つくばね【筑波嶺】<名> の【の】<格助> みね【峰】<名> より【より】<格助> おつる【落つる】<自タ上二>連体形 みなのがは【男女川】<名> こひ【 [...]
百一014文法)陸奥のしのぶもぢずり誰ゆゑに乱れそめにし我ならなくに
陸奥のしのぶもぢずり誰ゆゑに乱れそめにし我ならなくに 品詞分解 みちのく【陸奥】<名> の【の】<格助> しのぶもぢずり【】<名>・・・「信夫捩摺り」 しのぶ【】<他バ四>・・・「偲ぶ」 たれ【誰】<代名> ゆゑ【故 [...]
百一015文法)君がため春の野にいでて若菜摘むわが衣手に雪は降りつつ
君がため春の野にいでて若菜摘むわが衣手に雪は降りつつ 品詞分解 きみ【君】<代名> が【が】<格助> ため【為】<名> はる【春】<名> の【の】<格助> の【野】<名> に【に】<格助> いで【出で】<自ダ下二>連用形 [...]
百一016文法)立ち別れいなばの山の峰に生ふるまつとし聞かば今帰り来む
立ち別れいなばの山の峰に生ふるまつとし聞かば今帰り来む 品詞分解 たちわかれ【立ち別れ】<他ラ下二>連用形 いなば【】<名>・・・因幡 いな【】<自ナ変>未然形・・・往な ば【ば】<接助> の【の】<格助> やま【 [...]
百一017文法)ちはやぶる神代も聞かず竜田川韓紅に水くくるとは
ちはやぶる神代も聞かず竜田川韓紅に水くくるとは 品詞分解 ちはやぶる【千早振る】<枕詞> かみよ【神代】<名> も【も】<係助> きか【聞か】<他カ四>未然形 ず【ず】<助動_打消>終止形 たつたがは【竜田川】<名> か [...]
百一019文法)難波潟みじかき葦のふしの間も逢はでこの世を過ぐしてよとや
難波潟みじかき葦のふしの間も逢はでこの世を過ぐしてよとや 品詞分解 なにはがた【難波潟】<名> みじかき【短き】<形ク>連体形 あし【葦】<名> の【の】<格助> ふし【】<名>・・・「節」 ふし【】<自サ四>連用形 [...]
百一020文法)わびぬれば今はた同じ難波なるみをつくしても逢はむとぞ思ふ
わびぬれば今はた同じ難波なるみをつくしても逢はむとぞ思ふ 品詞分解 わび【侘び】<自バ上二>連用形 ぬれ【ぬれ】<助動_完了>已然形 ば【ば】<接助> いま【今】<名> はた【将】<副> おなじ【同じ】<形シク>終止形 [...]
百一021文法)いま来むといひしばかりに長月の有り明けの月を待ちいでつるかな
いま来むといひしばかりに長月の有り明けの月を待ちいでつるかな 品詞分解 いま【今】<名> こ【来】<自カ変>未然形 む【む】<助動_意志>終止形 と【と】<格助> いひ【言ひ】<他ハ四>連用形 し【し】<助動_過去>連体 [...]
百一022文法)吹くからに秋の草木のしをるればむべ山風を嵐といふらむ
吹くからに秋の草木のしをるればむべ山風を嵐といふらむ 品詞分解 ふく【吹く】<自カ四>連体形 からに【からに】<接助> あき【秋】<名> の【の】<格助> くさき【草木】<名> の【の】<格助> しをるれ【萎るれ】<自ラ [...]
百一023文法)月見ればちぢに物こそ悲しけれわが身ひとつの秋にはあらねど
月見ればちぢに物こそ悲しけれわが身ひとつの秋にはあらねど 品詞分解 つき【月】<名> みれ【見れ】<他マ上一>已然形 ば【ば】<接助> ちぢに【千千】<形動ナリ>連用形 もの【物】<名> こそ【こそ】<係助> かなしけれ [...]
百一024文法)このたびは幣もとりあへずたむけ山紅葉の錦神のまにまに
このたびは幣もとりあへずたむけ山紅葉の錦神のまにまに 品詞分解 こ【此】<代名> の【の】<格助> たび【】<名>・・・「度」 たび【】<名>・・・「旅」 は【は】<格助> ぬさ【幣】<名> も【も】<係助> とりあ [...]
百一025文法)名にしおはば逢坂山のさねかづら人に知られでくるよしもがな
名にしおはば逢坂山のさねかづら人に知られでくるよしもがな 品詞分解 な【名】<名> に【に】<格助> し【し】<副助> おは【負は】<他ハ四>未然形 ば【ば】<接助> あふさかやま【】<名>・・・「逢坂山」 あふ【】 [...]
百一026文法)小倉山峰のもみぢ葉心あらば今ひとたびの行幸待たなむ
小倉山峰のもみぢ葉心あらば今ひとたびの行幸待たなむ 品詞分解 をぐらやま【小倉山】<名> みね【峰】<名> の【の】<格助> もみぢば【紅葉葉】<名> こころ【心】<名> あら【あら】<自ラ変>未然形 ば【ば】<接助> [...]
百一027文法)みかの原わきて流るるいづみ川いつみきとてか恋しかるらむ
みかの原わきて流るるいづみ川いつみきとてか恋しかるらむ 品詞分解 みかのはら【瓶原】<名> わき【】<自カ四>連用形・・・「湧き」 わき【】<他カ四>連用形・・・「分き」 て【て】<接助> ながるる【流るる】<自ラ下 [...]
百一028文法)山里は冬ぞさびしさまさりける人目も草もかれぬと思へば
山里は冬ぞさびしさまさりける人目も草もかれぬと思へば 品詞分解 やまざと【山里】<名> は【は】<係助> ふゆ【冬】<名> ぞ【ぞ】<係助> さびしさ【寂しさ】<名> まさり【勝り】<自ラ四>連用形 ける【ける】<助動_ [...]
百一029文法)心あてに折らばや折らむ初霜の置きまどはせる白菊の花
心あてに折らばや折らむ初霜の置きまどはせる白菊の花 品詞分解 こころあて【心当て】<名> に【に】<格助> をら【折ら】<他ラ四>未然形 ば【ば】<接助> や【や】<係助> をら【折ら】<他ラ四>未然形 む【む】<助動_ [...]
百一030文法)有明のつれなく見えし別れより暁ばかり憂きものはなし
有明のつれなく見えし別れより暁ばかり憂きものはなし 品詞分解 ありあけ【有明】<名> の【の】<格助> つれなく【つれなく】<形ク>連用形 みえ【見え】<自ヤ下二>連用形 し【し】<助動_過去>連体形 わかれ【別れ】<名 [...]
百一031文法)朝ぼらけ有り明けの月と見るまでに吉野の里に降れる白雪
朝ぼらけ有り明けの月と見るまでに吉野の里に降れる白雪 品詞分解 あさぼらけ【朝朗け】<名> ありあけ【有明】<名> の【の】<格助> つき【月】<名> と【と】<格助> みる【見る】<他マ上一>連体形 まで【迄】<副助> [...]
百一032文法)山川に風のかけたるしがらみは流れもあへぬ紅葉なりけり
山川に風のかけたるしがらみは流れもあへぬ紅葉なりけり 品詞分解 やまがは【山川】<名> に【に】<格助> かぜ【風】<名> の【の】<格助> かけ【懸け】<他カ下二>連用形 たる【たる】<助動_完了>連体形 しがらみ【柵 [...]
百一033文法)久方の光のどけき春の日に静心なく花の散るらむ
久方の光のどけき春の日に静心なく花の散るらむ 品詞分解 ひさかた【久方】<名> の【の】<格助> ひかり【光】<名> のどけき【長閑し】<形ク>連体形 はる【春】<名> の【の】<格助> ひ【日】<名> に【に】<格助> [...]
百一034文法)誰をかも知る人にせむ高砂の松も昔の友ならなくに
誰をかも知る人にせむ高砂の松も昔の友ならなくに 品詞分解 たれ【誰】<名> を【を】<格助> か【か】<係助> も【も】<係助> しる【知る】<他ラ四>連体形 ひと【人】<名> に【に】<係助> せ【為】<他サ変>未然形 [...]
百一035文法)人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香ににほひける
人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香ににほひける 品詞分解 ひと【人】<名> は【は】<係助> いさ【いさ】<副> こころ【心】<名> も【も】<係助> しら【知ら】<他ラ四>未然形 ず【ず】<助動_打消>終止形 ふる [...]
百一036文法)夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲のいづこに月やどるらむ
夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲のいづこに月やどるらむ 品詞分解 なつ【夏】<名> の【の】<格助> よ【夜】<名> は【は】<係助> まだ【未だ】<副> よひ【宵】<名> ながら【ながら】<接助> あけ【明け】<自カ下 [...]
百一037文法)白露に風の吹きしく秋の野はつらぬきとめぬ玉ぞ散りける
白露に風の吹きしく秋の野はつらぬきとめぬ玉ぞ散りける 品詞分解 しらつゆ【白露】<名> に【に】<格助> かぜ【風】<名> の【の】<格助> ふき【吹き】<自カ四>連用形 しく【敷く】<自カ四>連体形 あき【秋】<名> [...]
百一038文法)忘らるる身をば思はず誓ひてし人の命の惜しくもあるかな
忘らるる身をば思はず誓ひてし人の命の惜しくもあるかな 品詞分解 わすら【忘ら】<他ラ四>未然形 るる【るる】<助動_受身>連体形 み【身】<名> を【を】<格助> ば【ば】<係助> おもは【思は】<他ハ四>未然形 ず【ず [...]
百一039文法)浅茅生の小野の篠原忍ぶれどあまりてなどか人の恋しき
浅茅生の小野の篠原忍ぶれどあまりてなどか人の恋しき 品詞分解 あさぢふ【浅茅生】<名> の【の】<格助> をの【小野】<名> の【の】<格助> しのはら【篠原】<名> しのぶれ【】<他バ上二>已然形・・・「忍ぶ」(我慢 [...]
百一040文法)忍ぶれど色に出にけりわが恋はものや思ふと人のとふまで
忍ぶれど色に出にけりわが恋はものや思ふと人のとふまで 品詞分解 しのぶれ【忍ぶれ】<他バ上二>已然形 ど【ど】<接助> いろ【色】<名> に【に】<格助> いで【出で】<自ダ下二>連用形 に【に】<助動_完了>連用形 け [...]
百一041文法)恋すてふわが名はまだき立ちにけり人知れずこそ思ひそめしか
恋すてふわが名はまだき立ちにけり人知れずこそ思ひそめしか 品詞分解 こひ【恋】<名> す【す】<他サ変>終止形 てふ(と【と】<格助>+いふ【言ふ】<自ハ四>連体形) わ【我】<代名> が【が】<格助> な【名】<名> [...]
百一042文法)契りきなかたみに袖をしぼりつつ末の松山浪こさじとは
契りきなかたみに袖をしぼりつつ末の松山浪こさじとは 品詞分解 ちぎり【契り】<他ラ四>連用形 き【き】<助動_過去>終止形 な【な】<終助> かたみに【互に】<副> そで【袖】<名> を【を】<格助> しぼり【絞り】<他 [...]
百一043文法)逢ひ見ての後の心にくらぶれば昔は物を思はざりけり
逢ひ見ての後の心にくらぶれば昔は物を思はざりけり 品詞分解 あひみ【相見】<他マ上一>連用形 て【て】<接助> の【の】<格助> のち【後】<名> の【の】<格助> こころ【心】<名> に【に】<格助> くらぶれ【比ぶれ [...]
百一044文法)逢ふことの絶えてしなくはなかなかに人をも身をも恨みざらまし
逢ふことの絶えてしなくはなかなかに人をも身をも恨みざらまし 品詞分解 あふ【逢ふ】<他ハ四>連体形 こと【事】<名> の【の】<格助> たえて【絶えて】<副> し【し】<副助> なく【無く】<形ク>連用形 は【は】<係助 [...]
百一045文法)あはれとも言ふべき人は思ほえで身のいたづらになりぬべきかな
あはれとも言ふべき人は思ほえで身のいたづらになりぬべきかな 品詞分解 あはれ【哀れ】<感> と【と】<格助> も【も】<係助> いふ【言ふ】<他ハ四>終止形 べき【べき】<助動_当然> ひと【人】<名> は【は】<係助> [...]
百一046文法)由良の門を渡る舟人梶緒絶えゆくへも知らぬ恋の道かな
由良の門を渡る舟人梶緒絶えゆくへも知らぬ恋の道かな 品詞分解 ゆら【由良】<名> の【の】<格助> と【門】<名> を【を】<格助> わたる【渡る】<他ラ四>連体形 ふなびと【舟人】<名> かぢを【】<名>・・・「楫尾 [...]
百一047文法)八重葎茂れる宿のさびしきに人こそ見えね秋は来にけり
八重葎茂れる宿のさびしきに人こそ見えね秋は来にけり 品詞分解 やへむぐら【八重葎】<名> しげれ【繁れ】<自ラ四>已然形 る【る】<助動_完了>連体形 やど【宿】<名> の【の】<格助> さびしき【寂しき】<形シク>連体 [...]
百一048文法)風をいたみ岩うつ波のおのれのみくだけて物を思ふころかな
風をいたみ岩うつ波のおのれのみくだけて物を思ふころかな 品詞分解 かぜ【風】<名> を【を】<格助> いた【甚】<形ク>語幹+み【み】<接尾> いは【岩】<名> うつ【打つ】<他タ四>連体形 なみ【波】<名> の【の】< [...]
百一049文法)御垣守衛士のたく火の夜は燃え昼は消えつつ物をこそ思へ
御垣守衛士のたく火の夜は燃え昼は消えつつ物をこそ思へ 品詞分解 みかきもり【御垣守】<名> ゑじ【衛士】<名> の【の】<格助> たく【焚く】<他カ四>連体形 ひ【火】<名> の【の】<格助> よる【夜】<名> は【は】 [...]
百一050文法)君がため惜しからざりし命さへ長くもがなと思ひけるかな
君がため惜しからざりし命さへ長くもがなと思ひけるかな 品詞分解 きみ【君】<代名> が【が】<格助> ため【為】<名> をしから【惜しから】<形シク>未然形 ざり【ざり】<助動_打消>連用形 し【し】<助動_過去>連体形 [...]
百一051文法)かくとだにえやはいぶきのさしも草さしも知らじな燃ゆる思ひを
かくとだにえやはいぶきのさしも草さしも知らじな燃ゆる思ひを 品詞分解 かく【斯く】<副> と【と】<格助> だに【だに】<副助> え【え】<副> や【や】<係助> は【は】<係助> いぶき【】<名>・・・「息吹」 い [...]
百一052文法)明けぬれば暮るるものとは知りながらなほ恨めしき朝ぼらけかな
明けぬれば暮るるものとは知りながらなほ恨めしき朝ぼらけかな 品詞分解 あけ【明け】<自カ下二>連用形 ぬれ【ぬれ】<助動_完了>已然形 ば【ば】<接助> くるる【暮るる】<自ラ下二>連体形 もの【もの】<名> と【と】< [...]
百一053文法)嘆きつつひとり寝る夜のあくる間はいかに久しきものとかは知る
嘆きつつひとり寝る夜のあくる間はいかに久しきものとかは知る 品詞分解 なげき【嘆き】<自カ四>連用形 つつ【つつ】<接助> ひとり【一人】<名> ぬる【寝る】<自ナ下二>連体形 よ【夜】<名> の【の】<格助> あくる [...]
百一054文法)忘れじの行く末まではかたければ今日を限りの命ともがな
忘れじの行く末まではかたければ今日を限りの命ともがな 品詞分解 わすれ【忘れ】<他ラ下二>未然形 じ【じ】<助動_打消>終止形 の【の】<格助> ゆくすゑ【行く末】<名> まで【迄】<副助> は【は】<係助> かたけれ【 [...]
百一055文法)滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ
滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ 品詞分解 たき【滝】<名> の【の】<格助> おと【音】<名> は【は】<係助> たえ【絶え】<自ヤ下二>連用形 て【て】<接助> ひさしく【久しく】<形シク>連 [...]
百一056文法)あらざらむこの世のほかの思ひ出にいまひとたびの逢ふこともがな
あらざらむこの世のほかの思ひ出にいまひとたびの逢ふこともがな 品詞分解 あら【在ら】<自ラ変>未然形 ざら【ざら】<助動_打消>未然形 む【む】<助動_推量>連体形 こ【此】<代名> の【の】<格助> よ【世】<名> の [...]
百一057文法)めぐり逢ひて見しやそれとも分かぬまに雲隠れにし夜半の月かな
めぐり逢ひて見しやそれとも分かぬまに雲隠れにし夜半の月かな 品詞分解 めぐりあひ【巡り逢ひ】<他ハ四>連用形 て【て】<接助> み【見】<他マ上一>連用形 し【し】<助動_過去>連体形 や【や】<係助> それ【其れ】<代 [...]
百一058文法)有馬山猪名の笹原風吹けばいでそよ人を忘れやはする
有馬山猪名の笹原風吹けばいでそよ人を忘れやはする 品詞分解 ありまやま【有馬山】<名> ゐな【】<名>・・・「猪名」 いな【】<感>・・・「否」 の【の】<格助> ささはら【笹原】<名> かぜ【風】<名> ふけ【吹け [...]
百一059文法)やすらはで寝なましものをさ夜ふけてかたぶくまでの月を見しかな
やすらはで寝なましものをさ夜ふけてかたぶくまでの月を見しかな 品詞分解 やすらは【休らは】<自ハ四>未然形 で【で】<接助> ね【寝】<自ナ下二>連用形 な【な】<助動_完了>未然形 まし【まし】<助動_反実仮想>連体形 [...]
百一060文法)大江山いく野の道の遠ければまだふみもみず天の橋立
大江山いく野の道の遠ければまだふみもみず天の橋立 品詞分解 おおえやま【大江山】<名> いくの【】<名>・・・「生野」 いく【】<自カ四>・・・「行く」 の【の】<格助> みち【道】<名> の【の】<格助> とほけれ [...]
百一061文法)いにしへの奈良の都の八重桜けふ九重ににほひぬるかな
いにしへの奈良の都の八重桜けふ九重ににほひぬるかな 品詞分解 いにしへ【古】<名> の【の】<格助> なら【奈良】<名> の【の】<格助> みやこ【都】<名> の【の】<格助> やへざくら【八重桜】<名> けふ【】<名 [...]
百一062文法)夜をこめて鳥のそらねははかるともよに逢坂の関はゆるさじ
夜をこめて鳥のそらねははかるともよに逢坂の関はゆるさじ 品詞分解 よ【夜】<名> を【を】<格助> こめ【籠め】<他マ下二>連用形 て【て】<接助> とり【鳥】<名> の【の】<格助> そらね【空音】<名> は【は】<係 [...]
百一063文法)今はただ思ひ絶えなむとばかりを人づてならで言ふよしもがな
今はただ思ひ絶えなむとばかりを人づてならで言ふよしもがな 品詞分解 いま【今】<名> は【は】<係助> ただ【只】<副> おもひ【想ひ】<他ハ四>連用形 たえ【断え】<自ヤ下二>連用形 な【な】<助動_完了>未然形 む【 [...]
百一064文法)朝ぼらけ宇治の川霧たえだえにあらはれわたる瀬々の網代木
朝ぼらけ宇治の川霧たえだえにあらはれわたる瀬々の網代木 品詞分解 あさぼらけ【朝朗け】<名> うぢ【宇治】<名> の【の】<格助> かはぎり【川霧】<名> たえだえに【絶え絶えに】<形動ナリ>連用形 あらはれ【現はれ】< [...]
百一065文法)恨みわびほさぬ袖だにあるものを恋に朽ちなむ名こそ惜しけれ
恨みわびほさぬ袖だにあるものを恋に朽ちなむ名こそ惜しけれ 品詞分解 うらみ【怨み】<他マ上二>連用形 わび【侘び】<自バ上二>連用形 ほさ【干さ】<他サ四>未然形 ぬ【ぬ】<助動_打消>連体形 そで【袖】<名> だに【だ [...]
百一066文法)もろともにあはれと思へ山桜花よりほかに知る人もなし
もろともにあはれと思へ山桜花よりほかに知る人もなし 品詞分解 もろともに【諸共に】<副> あはれ【哀れ】<名> と【と】<格助> おもへ【思へ】<他ハ四>命令形 やまざくら【山桜】<名> はな【花】<名> より【より】< [...]
百一067文法)春の夜の夢ばかりなる手枕にかひなく立たむ名こそ惜しけれ
春の夜の夢ばかりなる手枕にかひなく立たむ名こそ惜しけれ 品詞分解 はる【春】<名> の【の】<格助> よ【夜】<名> の【の】<格助> ゆめ【夢】<名> ばかり【ばかり】<副助> なる【なる】<助動_断定>連体形 たまく [...]
百一068文法)心にもあらでうき世にながらへば恋しかるべき夜半の月かな
心にもあらでうき世にながらへば恋しかるべき夜半の月かな 品詞分解 こころ【心】<名> に【に】<助動_断定>連用形 も【も】<係助> あら【あら】<自ラ変>未然形 で【で】<接助> うきよ【憂き世】<名> に【に】<格助 [...]
百一069文法)嵐吹く三室の山のもみぢ葉は竜田の川の錦なりけり
嵐吹く三室の山のもみぢ葉は竜田の川の錦なりけり 品詞分解 あらし【嵐】<名> ふく【吹く】<自カ四>連体形 みむろ【三室】<名> の【の】<格助> やま【山】<名> の【の】<格助> もみぢば【紅葉葉】<名> は【は】< [...]
百一070文法)さびしさに宿を立ち出でてながむればいづこも同じ秋の夕暮れ
さびしさに宿を立ち出でてながむればいづこも同じ秋の夕暮れ 品詞分解 さびしさ【寂しさ】<名> に【に】<格助> やど【宿】<名> を【を】<格助> たち【立ち】<接頭> いで【出で】<他ダ下二>連用形 て【て】<接助> [...]
百一071文法)夕されば門田の稲葉おとづれて芦のまろやに秋風ぞ吹く
夕されば門田の稲葉おとづれて芦のまろやに秋風ぞ吹く 品詞分解 ゆふ【夕】<名> され【され】<自ラ四>已然形 ば【ば】<接助> かどた【門田】<名> の【の】<格助> いなば【稲葉】<名> おとづれ【】<他ラ下二>連用 [...]
百一072文法)音に聞く高師の浜のあだ波はかけじや袖の濡れもこそすれ
音に聞く高師の浜のあだ波はかけじや袖の濡れもこそすれ 品詞分解 おと【音】<名> に【に】<格助> きく【聞く】<他カ四>連体形 たかし【】<名>・・・「高師」 たかし【】<形ク>・・・「高し」 の【の】<格助> は [...]
百一073文法)高砂の尾の上の桜咲きにけり外山の霞たたずもあらなむ
高砂の尾の上の桜咲きにけり外山の霞たたずもあらなむ 品詞分解 たかさご【高砂】<名> の【の】<格助> をのへ【尾上】<名> の【の】<格助> さくら【桜】<名> さき【咲き】<自カ四>連用形 に【に】<助動_完了>連用 [...]
百一074文法)憂かりける人を初瀬の山おろしよはげしかれとは祈らぬものを
憂かりける人を初瀬の山おろしよはげしかれとは祈らぬものを 品詞分解 うかり【憂かり】<形ク>連用形 ける【ける】<助動_過去>連体形 ひと【人】<名> を【を】<格助> はつせ【初瀬】<名> の【の】<格助> やまおろし [...]
百一075文法)契りおきしさせもが露をいのちにてあはれ今年の秋もいぬめり
契りおきしさせもが露をいのちにてあはれ今年の秋もいぬめり 品詞分解 ちぎり【契り】<他ラ四>連用形 おき【おき】<自カ四>連用形 し【し】<助動_過去>連体形 させも【】<名>・・・「させも(草)・さしも(草)」 さ [...]
百一076文法)わたの原漕ぎ出でてみればひさかたの雲ゐにまがふ沖つ白波
わたの原漕ぎ出でてみればひさかたの雲ゐにまがふ沖つ白波 品詞分解 わたのはら【海の原】<名> こぎ【漕ぎ】<他ガ四>連用形 いで【出で】<他ダ下二>連用形 て【て】<接助> みれ【見れ】<他マ上一>已然形 ば【ば】<接助 [...]
百一077文法)瀬を早み岩にせかるる滝川のわれても末にあはむとぞ思ふ
瀬を早み岩にせかるる滝川のわれても末にあはむとぞ思ふ 品詞分解 せ【瀬】<名> を【を】<格助> はや【速】<形ク>語幹+み【み】<接尾> いは【岩】<名> に【に】<格助> せか【堰か】<他カ四>未然形 るる【るる】< [...]
百一078文法)淡路島通ふ千鳥の鳴く声に幾夜寝覚めぬ須磨の関守
淡路島通ふ千鳥の鳴く声に幾夜寝覚めぬ須磨の関守 品詞分解 あはぢしま【淡路島】<名> かよふ【通ふ】<自ハ四>連体形 ちどり【千鳥】<名> の【の】<格助> なく【鳴く】<自カ四>連体形 こゑ【声】<名> に【に】<格助 [...]
百一079文法)秋風にたなびく雲の絶え間よりもれ出づる月の影のさやけさ
秋風にたなびく雲の絶え間よりもれ出づる月の影のさやけさ 品詞分解 あきかぜ【秋風】<名> に【に】<格助> たなびく【棚引く】<自カ四>連体形 くも【雲】<名> の【の】<格助> たえま【晴れ間】<名> より【より】<格 [...]
百一080文法)長からむ心も知らず黒髪の乱れて今朝は物をこそ思へ
長からむ心も知らず黒髪の乱れて今朝は物をこそ思へ 品詞分解 ながから【長から】<形ク>未然形 む【む】<助動_推量>連体形 こころ【心】<名> も【も】<係助> しら【知ら】<他ラ四>未然形 ず【ず】<助動_打消>連用形 [...]
百一081文法)ほととぎす鳴きつる方をながむればただ有り明けの月ぞ残れる
ほととぎす鳴きつる方をながむればただ有り明けの月ぞ残れる 品詞分解 ほととぎす【郭公】<名> なき【鳴き】<自カ四>連用形 つる【つる】<助動_完了>連体形 かた【方】<名> を【を】<格助> ながむれ【眺むれ】<他マ下 [...]
百一082文法)思ひわびさても生命はあるものを憂きにたへぬは涙なりけり
思ひわびさても生命はあるものを憂きにたへぬは涙なりけり 品詞分解 おもひ【思ひ】<他ハ四>連用形 わび【詫び】<自バ上二>連用形 さても【然ても】<副> いのち【命】<名> は【は】<係助> ある【存る】<自ラ変>連体形 [...]
百一083文法)世の中よ道こそなけれ思ひ入る山の奥にも鹿ぞ鳴くなる
世の中よ道こそなけれ思ひ入る山の奥にも鹿ぞ鳴くなる 品詞分解 よのなか【世の中】<名> よ【よ】<間投助> みち【道】<名> こそ【こそ】<係助> なけれ【無けれ】<形ク>已然形・・・「こそ」との係り結び おもひ【思ひ】 [...]
百一084文法)ながらへばまたこのごろやしのばれむ憂しと見し世ぞ今は恋しき
ながらへばまたこのごろやしのばれむ憂しと見し世ぞ今は恋しき 品詞分解 ながらへ【永らへ】<自ハ下二>未然形 ば【ば】<接助> また【亦】<副> こ【此】<代名> の【の】<格助> ごろ【頃】<名> や【や】<係助> しの [...]
百一085文法)夜もすがら物思ふころは明けやらで閨のひまさへつれなかりけり
夜もすがら物思ふころは明けやらで閨のひまさへつれなかりけり 品詞分解 よもすがら【夜もすがら】<副> もの【物】<名> おもふ【思ふ】<他ハ四>連体形 ころ【頃】<名> は【は】<係助> あけ【明け】<自カ下二>連用形 [...]
百一086文法)なげけとて月やは物を思はするかこち顔なる我が涙かな
なげけとて月やは物を思はするかこち顔なる我が涙かな 品詞分解 なげけ【嘆け】<他カ四>命令形 と【と】<格助> て【て】<接助> つき【月】<名> や【や】<係助> は【は】<係助> もの【物】<名> を【を】<格助> [...]
百一087文法)村雨の露もまだ干ぬ槇の葉に霧立ちのぼる秋の夕暮れ
村雨の露もまだ干ぬ槇の葉に霧立ちのぼる秋の夕暮れ 品詞分解 むらさめ【叢雨】<名> の【の】<格助> つゆ【露】<名> も【も】<係助> まだ【未だ】<副> ひ【干】<自ハ上一>未然形 ぬ【ぬ】<助動_打消>連体形 まき [...]
百一088文法)難波江の蘆のかりねの一夜ゆゑみをつくしてや恋ひわたるべき
難波江の蘆のかりねの一夜ゆゑみをつくしてや恋ひわたるべき 品詞分解 なにはえ【難波江】<名> の【の】<格助> あし【葦】<名> の【の】<格助> かりね【】<名>・・・「刈り根」 かりね【】<名>・・・「仮り寝」 [...]
百一089文法)玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば忍ぶることの弱りもぞする
玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば忍ぶることの弱りもぞする 品詞分解 たまのを【玉の緒】<名> よ【よ】<間投助> たえ【絶え】<自ヤ下二>連用形 な【な】<助動_完了>未然形 ば【ば】<接助> たえ【絶え】<自ヤ下二>連 [...]
百一090文法)見せばやな雄島の海人の袖だにも濡れにぞ濡れし色はかはらず
見せばやな雄島の海人の袖だにも濡れにぞ濡れし色はかはらず 品詞分解 みせ【見せ】<他サ下二>未然形 ばや【ばや】<終助> な【な】<終助> をじま【雄島】<名> の【の】<格助> あま【海人】<名> の【の】<格助> そ [...]
百一091文法)きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに衣片敷きひとりかも寝む
きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに衣片敷きひとりかも寝む 品詞分解 きりぎりす【蟋蟀】<名> なく【鳴く】<自カ四>連体形 や【や】<間投助> しもよ【霜夜】<名> の【の】<格助> さむしろ【】<名>・・・「さ筵」 [...]
百一092文法)わが袖は潮干に見えぬ沖の石の人こそ知らね乾く間もなし
わが袖は潮干に見えぬ沖の石の人こそ知らね乾く間もなし 品詞分解 わ【我】<代名> が【が】<格助> そで【袖】<名> は【は】<係助> しほひ【潮干】<名> に【に】<格助> みえ【見え】<自ヤ下二>未然形 ぬ【ぬ】<助 [...]
百一093文法)世の中は常にもがもな渚こぐあまの小舟の綱手かなしも
世の中は常にもがもな渚こぐあまの小舟の綱手かなしも 品詞分解 よのなか【世の中】<名> は【は】<係助> つね【常】<名> に【に】<助動_断定>連用形 もがも【もがも】<終助> な【な】<終助> なぎさ【渚】<名> こ [...]
百一094文法)み吉野の山の秋風さ夜ふけて古里寒く衣打つなり
み吉野の山の秋風さ夜ふけて古里寒く衣打つなり 品詞分解 みよしの【御吉野】<名> の【の】<格助> やま【山】<名> の【の】<格助> あきかぜ【秋風】<名> さよ【小夜】<名> ふけ【更け】<自カ下二>連用形 て【て】 [...]
百一095文法)おほけなく憂き世の民におほふかなわが立つ杣に墨染の袖
おほけなく憂き世の民におほふかなわが立つ杣に墨染の袖 品詞分解 おほけなく【おほけなく】<形ク>連用形 うきよ【憂き世】<名> の【の】<格助> たみ【民】<名> に【に】<格助> おほふ【覆ふ】<他ハ四>連体形 かな【 [...]
百一096文法)花さそふ嵐の庭の雪ならでふりゆくものはわが身なりけり
花さそふ嵐の庭の雪ならでふりゆくものはわが身なりけり 品詞分解 はな【花】<名> さそふ【誘ふ】<他ハ四>連体形 あらし【嵐】<名> の【の】<格助> には【庭】<名> の【の】<格助> ゆき【雪】<名> なら【なら】< [...]
百一097文法)来ぬ人をまつほの浦の夕なぎに焼くや藻塩の身も焦がれつつ
来ぬ人をまつほの浦の夕なぎに焼くや藻塩の身も焦がれつつ 品詞分解 こ【来】<自カ変>未然形 ぬ【ぬ】<助動_打消>連体形 ひと【人】<名> を【を】<格助> まつほのうら【】<名>・・・「松帆の浦」 まつ【】<他タ四 [...]
百一098文法)風そよぐならの小川の夕暮れはみそぎぞ夏のしるしなりける
風そよぐならの小川の夕暮れはみそぎぞ夏のしるしなりける 品詞分解 かぜ【風】<名> そよぐ【戦ぐ】<自ガ四>連体形 ならのをがは【】<楢の小川(御手洗川)> なら【】<名>・・・「楢(樹の種類)」 の【の】<格助> [...]
百一099文法)人もをし人もうらめしあぢきなく世を思ふゆゑに物思ふ身は
人もをし人もうらめしあぢきなく世を思ふゆゑに物思ふ身は 品詞分解 ひと【人】<名> も【も】<係助> をし【惜し】<形シク>終止形 ひと【人】<名> も【も】<係助> うらめし【怨めし】<形シク>終止形 あぢきなく【あぢ [...]
百一100文法)百敷や古き軒端のしのぶにもなほあまりある昔なりけり
百敷や古き軒端のしのぶにもなほあまりある昔なりけり 品詞分解 ももしき【百敷】<名> や【や】<間投助> ふるき【古き】<形ク>連体形 のきば【軒端】<名> の【の】<格助> しのぶ【】<名>・・・「忍ぶ草(植物名)」 [...]
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