うたよみじゃうご

0015)大人とは 泣かぬものとや  思ひけむ  野辺に罵る 幼子の声

大人とは 泣かぬものとや  思ひけむ   野辺に罵る 幼子の声 『人は大人になったら泣かないもの、と思っていたのだろうに、大勢の大人が集まってわんわん泣いている光景が、きっと恐ろしかったのだろうなあ、死者を弔う野辺の送り [...]

0015)おとなとはなかぬものとやおもひけむのべにののしるをさなごのこゑ

← 前章へ戻る  『歌詠み上戸』  次章へ進む → ★自分の「ツィッター」アカウント上で、この『うたよみじゃうご』の一首を紹介してみる→Tweet ・・・歌の謎解きは1日~数日後に。。。 それまで、我と思わん解釈子あらば [...]

0014)夕焼けに 目映き君の 黒髪を 何時か朝日に 透き梳らばや

夕焼けに 目映き君の  黒髪を   何時か朝日に 透き(好き)梳らばや 『夕焼けを浴びて目にも鮮やかに光る君の黒髪、素敵だね。あぁ、いつの日か、僕の手でその髪を、朝日に透かしつつ梳かしてみたいなぁ。』 ← 前章へ戻る   [...]

0013)如何に生く その問ひ掛けの 答えのみ 追ひて気付けば いざ見果ててむ

如何に生(逝)く その問ひ掛けの  答えのみ   追ひ(老い)て気付けば いざ見果ててむ 『どうやって生きるべきか?どのように死ぬべきか?その問い掛けへの答えばかりをひたすら追い求めるうちに、気付けば自分は老い果ていて・ [...]

0012)当てもなく 彷徨ふ世にも 果てあれば いさよふ心地 酔ひ痴れるかも

当てもなく 彷徨ふ世にも  果てあれば   いさよふ心地 酔ひ痴れるかも 『当てもなくさまようばかりの人生にも、終わりがあるから、意味なく過ごすばかりで嫌な人生だったと思っても、何となく去り難く感じたり・・・その感じに酔 [...]

0011)今日の身を 繋ぐに暮るる 日の果てに 何処浮かばむ 常し世の蔭

今日の身(のみ)を 繋ぐに暮るる  日の果てに   何処浮かばむ 常し世の蔭 『今日一日をどうやって食いつなごうか、ただそれだけに汲々とし、途方に暮れつつ終わってしまう毎日、そんなことばかり続けていても、その先に永続的な [...]

0010)蟋蟀 鳴き勝る夜の 空蝉は 明日も鳴くとて 如何生くべき

蟋蟀 鳴き勝る夜(世)の  空蝉は   明日も鳴く(無く)とて 如何生くべき 『こおろぎの鳴き声が夜を支配するようになってしまった晩夏の蝉には、もう明日もない感じだが、だからといって鳴き止むわけにも行かない・・・一体、ど [...]

0009)人と会ひ 我を忘るる 折りに浮く 我が姿こそ あらまほしけれ

人と会ひ 我を忘るる  折りに浮く   我が姿こそ あらまほしけれ 『誰かと会って、我を忘れる体験をすれば、その心浮き立つ思いの中から浮かび上がる自分自身の姿こそ、理想の自己像というものだ。』 ← 前章へ戻る  『うたよ [...]

0008)古の 事なら今日に 在らましや 末や似るとて 踏み初めて見む

古の 事(言・古都)なら今日に(奈良・京に)  在らまし(あらまし)や   末や似るとて 踏み初め(文染め)て見む 『大昔の事ならば、今日なお存在するなどということがあろうか?古代の末裔たる現代にも似たところがあるのだろ [...]

0007)咲き切って 散るか然ならぬ 徒花か 疾しを嘆くな 為しを問ふべし

咲き切って 散るか然ならぬ  徒花か   疾し(歳)を嘆くな 為しを問ふべし 『最後まで咲ききった花の如き見事な大往生か、そうではなくて実を結ぶことなく枯れた徒花として終わったか・・・早過ぎる死だと言ってその享年の短さを [...]

0006)草いきれ 臭ひに浮ける 虫追ひの 遠き畦道 子等や尚行く

草いきれ 臭ひに浮ける  虫追ひの   遠き畦道 子等や尚行く 『夏の暑い空気に浮かぶ草いきれ、その濃密な緑の臭いに触発された思い出の中に浮かぶのは、遠い日にわくわくしながら虫を追いかけて辿った田舎の畦道・・・今でも子供 [...]

0005)夏去らば 愈聞こえむ 空蝉の  鈴鳴りの声 人にかも似る

夏去らば 愈聞こえむ  空蝉の   鈴鳴りの声 人にかも似る 『夏が去ったならば、ますます激しく鈴を連ねたように聞こえるであろう、今を限りの蝉の声、それは人間に似ていないでもない。』 ← 前章へ戻る  『うたよみじゃうご [...]

0004)咲かずとも 在らばめでたき 花惜しむ 人故にこそ 如何で咲かなむ

咲かずとも 在らばめでたき  花惜しむ   人故にこそ 如何で咲かなむ 『花開かなくともいい、生きていてくれさえすればそれでいい、なんて、ただひたすらに自分のことを大事に思ってくれる人のためにこそ、何とかして一花咲かせて [...]

0003)死ぬは唯 生くるに如かじと 在る世にも  刹那燦めく 花火哀しも

死ぬは唯 生くるに如かじと  在る世(夜)にも   刹那燦めく(切なき) 花火哀しも 『生きている、と言ってもそれはただ、死んだって生きてるよりマシってことはあるまい、と思えばこそなのだけど、そんな風に生きてるこの世の中 [...]

0002)人や愛づる 思ひ出遠き 空の下 誰と見上ぐる 夏の夜の花

人や愛づる 思ひ出遠き  空の下   誰と見上ぐる 夏の夜の花 『あの人も、今頃は喜んで見ているのだろうか?一緒に見た思い出ももう遥かな昔のものとなってしまったけれど、夏の夜空に咲く華のような花火を、遠いどこかの空の下で [...]

0001)斯くて在りと 書く間も惜しき 夏なれば 秋の来るまで 歌ふ由なし

斯くて在りと 書く間も惜しき  夏なれば   秋(飽き)の来るまで 歌(訴)ふ由なし 『自分はこうして生きていました、なんて書く時間さえも惜しまれる季節が夏なので、忙しく立ち回るのにも飽き、秋がやって来るまでは、歌など詠 [...]