随筆

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方丈記』(現代語訳&古語振り仮名つき)
 ・・・平安末の公家の世の退廃と、平家の台頭に福原遷都、天変地異、そして源平争乱の末の鎌倉幕府成立・・・と、末世の無常を味わい尽くした当時の文化人鴨長明(かものちょうめい)が書き下ろした短編随筆集(内容上、12章に区分してあるが、原文には特に区分なし)。和歌の一つとて詠み添えることなきその筆致は、他者の目を意識して書き綴るのが常のよそ行き顔した平安文物とは明らかに趣を異にする、崩れ行く世の人の心の叫びそのものである。
 鎌倉期の古文はたいへんに読みやすく、大方の日本人なら「アンチョコ」なしでもすらすら読めるだろう・・・それだけに、日本の大学入試ではほとんど出題されない→古典作品に触れるのは受験対策としてのみ→一般受験生はほとんど読まない、という不幸な状況下にある作品。平和と繁栄を極めた「昭和元禄」期には無用の長明の随想が、世も末の現代日本人の心にどの程度すーっと染み入るか、試しに読んでみてはいかが?(ほんの1時間程度で読み終わってしまいますよ・・・読後感は長く尾を引くかもしれないけど)
★複製・著作権について★
 ●『方丈記』(本文)は、複製自由です。

★現代語訳について★
 ●『方丈記』の現代語訳は、2011年3月11日の激震以降の日本の有様を目の当たりにした当サイト主宰者(之人冗悟:Jaugo Noto)が、居ても立ってもいられずに(文法&文脈に忠実かつ厳密な原文解釈に基づき、大幅に説明的な訳文の形で)作り上げたものです・・・「訳者=之人冗悟 http://fusau.comの引用つき&非商用利用なら、どうぞ御自由にコピー&ペーストして(一人でも多くの現代日本人に見せてやって)ください・・・背筋が寒くなるほどに現代日本と重なる状況 ― 特に、やらずもがなの「福原遷都」が「飛んで火に入るTPP」を思わせるくだり ― を800年も昔に書き残してくれた長明さんも、草葉の陰でそれを望んでいるでしょうから(・・・鴨長明が『方丈記』を書き上げたのは、『東日本大震災:2011,3/11, 14:46』をることほぼぴったり800年前の1212年3月です・・・)。

徒然草
 ・・・兼好法師こと吉田兼好の筆になる随筆集。全243編(+序文)のうちには、作品の体を成していない断片的覚え書きも数多く含まれているが、折々見られる鋭い洞察には一読の価値あり。鎌倉時代の最末期、北条執権政治の腐敗が頂点に達し、反旗を翻した足利尊氏・新田義貞らによって打ち倒されて室町時代への移行を遂げる直前の1331年頃に世に出たものだけに、「末の世」としての武家の時代への厭世観と、古き良き平安時代への憧憬が、当時にしては些か古風な(平安調の)擬古文的文体にも表われている。が、鎌倉末の和語だけに(平安文物に比すれば遥かに)読み易く、各章も短く、批評的随筆としての価値から言っても、『枕草子』などよりは多くの読者に勧められる作品と言えるだろう。
★複製・著作権について★
 ●『徒然草』(本文)は、複製自由です。