■GJG00)=鎮魂、感謝そして展望=

2011, 3/14

GJG00_001)2011年3月11日午後2時46分、東北地方を震源地とする巨大地震とそれに続く津波が日本を襲った。マグニチュード9.0。千年に一度とも言われる巨大な自然の痛撃だった。

GJG00_002)「東北関東大震災」と名付けられたこの災厄で、命を落とした人々に魂底よりの哀悼を捧げる。今も苦しみ、悲しみに耐えている被災者と、その救済に奔走する人々には、行動次元で手を貸してあげられぬもどかしい東京の一隅より、ただひたすら頭の下がる思いだ。

GJG00_003)今は震災後4日目、生存者の救出のための正念場だ。炉心溶融の危機には遠いとはいえ予断を許さぬ原子炉事故との命懸けの格闘を続けてくれている人々にも、今は、ただひたすら祈りの形での応援を続けるべき時期ではあろう。

GJG00_004)だが、自然災害の痛撃との当面の闘いが終われば、次に否応なく直面させられるのは、人間社会からの痛撃だ。特に経済的打撃の強烈さには、ここ数日の日本全土を不幸中の誇りとして満たした「人間的」な助け合い精神も、ヘタすれば消し飛びかねない。

GJG00_005)あと数時間で株式市場が開く。未曾有の大震災後、日本が初めて遭遇する、弱肉強食の市場原理が支配する経済的荒波・・・弱り目に祟り目の残酷な資本主義の挨拶に触れて、「他人のことなど構ってられない!」の恐慌心理を催す日本人が大量発生しても、残念ながら、不思議はない。

GJG00_006)慌てて預金解約に走って取り付け騒ぎで銀行機能を麻痺させるほど短絡的な日本人は少ないだろうが、沈没しかかった船から逃げ出すように、日本株や国債への悲観的圧力で、この国の経済地盤を沈下させる人々の動きばかりは、抑えようがないだろう。経済とは、そういう現金なものだ。

GJG00_007)はっきり言ってしまおう:こと経済に関する限り、元通りの生活はもう戻ってはこない。バブルがはじけて以降、新たな経済活力を生み出す工夫もなくただダラダラと構造的地盤沈下を続けた日本経済は、決定的痛撃を受けたのだ。今まで通りの生き方なんて、もう、願うのは愚かだろう。

GJG00_008)東北や茨城の惨劇を、東京以南の日本人は免れた。が、経済的地盤沈下は日本人全員の背負わされた十字架だ。誰もその重圧を免れることはできない。住居や職を失っていない日本人も、自分の経済的質量が著しく低下してしまったことを、厳粛に悟り、受け入れなければならない。

GJG00_009)「ピンチはチャンス!」とはしゃぐ者も大勢いるだろう。瓦礫の廃墟と化した地域の再開発の利権の算盤はじいてヨダレ垂らしている土建&政治業者が、今も存在するだろうし今後なお(投資行動次元でも)増殖するのは必然の政治経済学的現実だ。

GJG00_010)弱者は強者の肉になる・・・それが露骨な経済の原則だ。それを認めた上で、臆面もなく「弱り目にタカり目」のハゲタカ的肥え太り方を志向する者たちが出て来ても、市場原理はその跳梁跋扈を止める反則ルールを持たず、ただ不幸な弱肉強食の販促ルートが築かれるだけだ。

GJG00_011)君が、弱者を喰らうハゲタカ側に回るつもりなら、そうするがいい:ダメだと言ってもどうせ聞かない君に、俺が何を言っても無駄だから、何も言わん。俺が語りかけたい相手は、「ピンチはチャンス!」という言葉に、ハゲタカどもとは別の「人間的」意味を与えられる人々だけだ。

GJG00_012)バブル崩壊以降長らくボロボロのまま延命を続けた政治や経済の枠組みが、情け容赦なき自然の痛撃で、文字通り完全に壊れてしまった・・・「元に戻す」なんて、無理だし、無益だ・・・新しく「作り直す」ことを考えるしかない:その意味でこそ「ピンチはチャンス!」なんだ。

GJG00_013)電車もテレビも、電気さえも、いつも通りじゃない生活。それが元通りに戻った時には、確かにほっとするだろうが、震災前の生活への「復旧」で満足するようじゃ、この国難への国民の解答としては落第。転んでもただじゃ起きぬ根性で、この天災を「神風」に転じる気概が必要だろう。

GJG00_014)直近の類例でも、第二次大戦の惨敗、大政奉還と、日本の社会の抜本的変革は、国内の旧弊を「外敵」の襲来が木っ端微塵に打ち砕くところから始まっているし、ひとたび始まった変革の達成に必要な持久力は、辛抱強い日本人の真骨頂・・・それは今回の巨大国難でも同様のはずだ。

GJG00_015)中東の政変にケチ付けるつもりはないが、不満分子の暴発で当面の支配者を追放しても、後に居座るのは新たな搾取階層に過ぎないのが諸外国の「革命」の残酷な現実・・・日本の「改革」は、この点で、真に個性的(おぉ、何と非日本的な響き!)に成り得るはずなんだ。

GJG00_016)いいかい、みんな、これは「革命」ではない。古い日本を暴力的にブチ壊したのは「怒れる民衆」ではなく「千年に一度の大揺れ」という「外敵」なんだから。支配者の顔ぶれ変えるだけじゃなく、生活の仕方&生活の糧の得方を作り直すチャンス、日本人が一番得意のゲームじゃないか。

GJG00_017)日本人は、ゴールさえ与えられればどこまででも歩き続ける辛抱強い人達なんだ・・・電車が全部止まった3月11日の夜の家路の歩行者大行進を見れば、誰もが納得するはずさ・・・そう、今の日本人に必要なゴールは「新しい日本」なんだ。「復旧」目当てじゃ、歩く力も出やしない。

GJG00_018)「フェニックス=不死鳥」は君も知ってるだろう?ギリシア神話の系列から外れた東方の風変わりなこの伝説の鳥が「不死身」なのは、古い自分を焼き尽くした灰の中から再び力強く飛び立つからだ。亡くなった人々・荒廃した国土は、不死鳥新生の土台にしないかぎり、浮かばれないよ。

GJG00_019)「復旧」にせよ「新生」にせよ、何年もかかる・・・なら、新しい日本をゴールに歩き続ける方がいいだろう?古い、捨て去るべき、困った日本のあれこれを、君たちも全員よーく思い知ってるはず。眼前から消えたものを補うのに、旧弊そのまま補填したら、維新の志士達に笑われるぜ。

GJG00_020)俺は維新の志士気取るつもりはないが、彼らと同じ土俵の上に立たされてる高揚感だけは、確実にある・・・同じ気分のある君たちも巻き込んで、新しい日本の「あるべき」&「あらざるべき」姿を、みんなで考えて行きたい:そしてみんなで、歩いて行こうよ、遠くて楽しいゴールまで。

GJG00_021)俺の信条は「正否・善悪は人に拠らしむべからず」、それが正論ならたとえ悪魔の口から出ようとも受け入れるし、神様の口にする言葉でも間違いだと思ったら受け入れない。が、「成否は人に拠らざるべからず」が大方の日本人の心理だということも、俺ははっきり知っている。

GJG00_022)どこの馬の骨かわからんやつが書く「新生」日本のための提言を、肝心の日本人が読んでくれないんじゃ嫌だから、以下、俺の自己紹介も書く。こんなの書いてもどうせ読まない人達は読まないし、自己宣伝めいて見えるのも嫌だが、得体の知れない感じを払拭するために、書く。

GJG00_023)俺の名は「之人冗悟(のとじゃうご:Noto Jaugo)」。偽名だ(本名まで明かすつもりはない)。本職は英語教育だが、WEB上じゃ本職以外の事ばっかやってる:けど、それを見てもらうのがここで俺に出来る唯一の自己紹介になるんで、そっちのURLも書いておく。

GJG00_024)「It’s Only FAB!」=ビートルズ大好きサイト→http://onlyfab.com/ 「ふさう(扶桑)」=古歌・古語・古文のサイト→http://fusau.com/ & 大学受験生用古文学習サイト→http://fusaugatari.com/

GJG00_025)←この冒頭の記事番号の頭に「#」を付けたハッシュタグ(#GJG00_025)を、当該記事関連の君たちからの提言募集用目印に使ってほしいと思う。めぼしい意見は俺の記事の中にも直接引かせてもらうので、よろしく。

GJG00_003E)ここまでに書いた記事中でも、誤解や揚げ足取りを招き得るものがもう交じっている:「炉心溶融の危機には遠い」は「炉心溶融の<最悪の>危機には遠い」が妥当だろう・・・この種の想像的補正を読み手各位に期待しつつ、建設的訂正だけは歓迎したい。 #GJG00_003E

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