2011, 3/15
GJG01_001)何から書こう?・・・巨大すぎて手に余るのは、地震や津波だけじゃない・・・これからの日本をどう新たに立て直すべきか・・・途方に暮れるほどの大仕事だけれど、立ち上がり、歩き出さなきゃ、何も始まらないから、俺からの提言、今夜あたりからぼちぼちいくぜ。
GJG01_002)今も被災地で苦難と闘う人達、それを助けようと献身する人達には、心の底で手を合わせて「がんばって」と言いたい。が、その気持ちをtwitterで拡散させる行為に、俺は懐疑的だ:通信手段も乏しい被災地の人に届かぬ礼讃と激励は、甘い自己満足と言われても仕方ない。
GJG01_003)被災地に電話かけたり、闇雲にボランティアに押しかけるのも、現場からすれば迷惑な混乱を助長するだけ。そんなこと阪神淡路大震災で学習済みの筈の日本人なのに、それでもなお何かせずにはいられないのは、これが我が身にも重くのしかかる「国難」だと感じているから・・・か?
GJG01_004)予想通り、今日の日経平均株価は、既に下落していた前日に比べてもなお二桁台の暴落。震災の物理的損壊の第一波に続いて、市場からの経済的荒波の余波が日本経済を飲み込み、日本人全員を暗い絶望の底へ引きずり込もうとするのは、これからだ。俺たちは、それと闘わねばならない。
GJG01_005)「がんばろう日本」とか「こんな災害の中でも淡々と耐えて暴動も起こさぬ日本人は奇跡」とかツイートしまくってる人達は、今後の国難の深刻さがわかってないのか、わかってるからこそ折れそうな自分の心に向かって叫んでるのか・・・いずれにせよ、真の苦難が来るのはこれからだ。
GJG01_006)俺は、みんなをおどかしたり、アオった恐怖心に付け込んで儲けるつもりはない。ナチと闘った英国の首相チャーチルの言葉を借りれば「今怖れるべき最悪の敵は、恐怖心」なんだ。今も文字通り命懸けで原発事故と闘ってる人々のためにも、俺たちも、有害無益な恐怖と闘わねばならん。
GJG01_007)震災は巨大な恐怖をもたらし、その大きさが逆にこれを早く忘れたがる逃避心理を呼ぶ。恐怖を忘れるために、人々は「元通りの普通の暮らし」を求める。が、今回の災厄の後で日本経済に「元通り」を求めるのは愚か。新たな道を歩み出さぬ限り、日本経済を待つのは永続的沈滞だけだ。
GJG01_008)今、日本の民放から「営利目的の通常CM」が消え、公共広告機構の「心温まる助け合いCM」のみが流れている。この情報統制が緩んでアザとくウルサい企業CMがTVに流れ、原発事故が終息し、計画停電が解除された時、多くの日本人は「これで普通に戻った」と感じることだろう。
GJG01_009)だが、そうした軟着陸型の暗示的「復旧宣言」で一息つくのは、今回の国難を前に、日本人の取るべき態度ではない。社会と経済の苦難は、これから始まるのだ。その苦難をもたらす原因を見極め、乗り越えた新たな日本のあるべき姿を思い描く創造的想像力こそが、今、真に必要なんだ。
GJG01_010)あるべき日本の新たな姿を思い描くためには、あるべからざる日本の醜い姿をも直視し、回避努力を怠ってはならない・・・いわゆる「反面教師」というやつだが、この面の人材に今の日本は事欠かない:ので、連中の所業については当面書かない。優先的な検討に値するものだけ、書く。
GJG01_011)最初に書くシナリオは最も醜悪かつ実現可能性濃厚だ。震災で瓦礫の山と化した日本の各地への「国策土木事業」で、疲弊したゼネコンを潤し、大量発生した被災失職民に現金収入を与える・・・で、おしまい。何一つ新生をもたらさず、ただ必死に古い日本にしがみつくだけのやり方だ。
GJG01_012)根こそぎ生活の基盤を奪われた東北の民には生活&再生資金が必要。それは国が貸し出すしかなく、その返却を求めるためには彼らには常時雇用の職業が必要。だが「職探し」を彼らに丸投げする無策の過酷さは震災前からの不景気を見れば明白。「職探し」ではなく「職創り」が必要だ。
GJG01_013)具体的にどんな職創りがあり得るかの提言は、後々で書く。ここではただ、震災後の復興特需で土建屋&利権屋がリバウンド太りするだけでは最悪(田中角栄時代の「日本列島改造論」の悪弊を思い出せ)とだけ書く。この点の創職展望を欠けば、東北のみならず日本に明るい未来はない。
GJG01_014)震災地復興のための大規模土木事業は必要だが、それは、新たな日本を、荒廃した国土に構築するための地均し作業に過ぎない:ゴールじゃないんだ!スタートラインに立つまでの間に、どんなゴールに向けて走り出すかの腹を決めておかなきゃ、この先の日本は、どこへも行けやしない。
GJG01_015)何より重要なのは、新たな日本への道作りを、新たなゴールも思い描けない古い頭の持ち主たちに任せちゃいけないということだ。「古い頭」は常に「古い利権」と一蓮托生だから、激減した日本の国富を、今まで通り私腹を肥やすのに使うべく、他者の排除に狂奔する危険性が高いから。
GJG01_016)そしてもう一つ大事なことは、被災した人達を置き去りにしないことだ。経済原理は弱者に厳しい。被災失職民を「一時雇いの土建作業員」として遣い潰して瓦礫の山を消し去ってゼネコン太って「はい、これでおしまい、見事復旧パチパチパチ。後は各員、がんばって」じゃ、困るんだ。
GJG01_017)阪神淡路大震災で打ちのめされた神戸は、観光・商業の町だった。復旧をアピールして「なるべく大勢、遊びに来て(&お金落として行って)」で、逞しく立ち直ってくれたけど、経済的に厳しい第一次産業主体の東北の廃墟には、古い産業への復帰じゃなく、新産業の創出が絶対必要だ。
GJG01_018)はっきり言おう:この国はすでに震災前から、農業を生かす道を捨てていたんだ。商業偏重経済の枠組みの中で、諸外国の農産物相手に価格競争力なき日本の農家には「仕事変えるか、死ぬかしたら?」と暗に圧力かけ続けていたんだ・・・東北の民にとって、今は、考え直す好機だろう。
GJG01_019)まだみんな信じたがってないけど、日本経済はもうボロボロだ。今まで通りの「食い物は、商売で金稼いで、外国から買えばいい」の生き様は、いきなりダメになることはないけれど、元からいびつなこのやり方を考え直すべき時が来たことは確か:東北は、その変化の主役になれる筈だ。
GJG01_020) 「商業優先/農業軽視」の経済政策は、農業を「商業的利潤」創出能力の低さゆえに軽視するが、「食い扶持」として捉えた農業の重要度を再考すれば、食料の準自給自足を基盤とする新型経済圏をゼロから創出する機会を、東北地方は(甚大な犠牲を払って)与えられたと言っていい。
GJG01_021)まだ懸命の救出努力が続いている震災被害者を既にもう「礎石」扱いしての議論には、不謹慎だとして耳を貸したくない人が多いかもしれない・・・けど、東北のみんな、今までこの国が、律儀な「百姓」に、真剣に、補助金ポイ投げ以上の形で、手を貸してくれたことがあったかい?
GJG01_022)土地&住民の心理的負担と引き替えに、原子力発電所が生む電力で儲ける会社からもらう補償金で福島県の経済を支えるシナリオは、今回の事故でもうボロボロだし、将来展望に乏しい商用農業を国の補助金受けながら細々続ける構図も、考え直すべき時期なんじゃないか、東北のみんな?
GJG01_023)瓦礫の山を取り除き、新たな一歩を踏み出すには、国からの膨大な補助金が必要。だが、震災の混乱を嫌気して日本の一部上場企業の時価総額はこの二日間で47兆円も暴落してるんだから、この東北への膨大な補助金を、新産業を生まぬ「清掃費」に終わらせるわけには絶対いかないよ。
GJG01_024)来年1年間に日本国が使う予定の金は71兆円、使える予算は48兆円、どうやり繰りしようかと無理算段の矢先に、一部上場企業の時価総額47兆円分が僅か二日で暴落、東北には膨大な補助金が必要:わかるだろう、今まで通りのやり方じゃもう、どう足掻いても、日本はダメなんだ。
GJG01_025)ツイッターもTVも今はまだ、震災にも恐慌を来たさず助け合う日本人への礼讃ばかりが目立つけど、これから確実にやって来る経済的苦境の中で、今まで通りの「弱肉強食経済圏」を維持しようとすれば、弱者を蹴落として生存を図る醜い餓鬼どもの生き地獄になるのは、目に見えてる。
GJG01_026)みんな・・・おっちょこちょいで余計な食い物数日分も買い込んだ末に反省&悔恨に頭掻いてる東京の連中も含めて、国籍を問わず、本当に心の優しい連中が沢山いる島国なんだ、この日本は。旧態依然で先行きのない相互掠奪経済でいがみ合い演じるなんて、俺は嫌だ。君は、いいのか?
GJG01_027)日本人は、みんなと一緒なら相当の不幸にも耐えられる。わがままになったと言われる今の日本人も、そうじゃない(ただ、ムシリ合い競争に否応なく巻き込まれてただけ)ってこと、この数日間で見事実証した俺たちは、今度は、みんな一緒に幸せになれることを実証しようじゃないか。
GJG01_028)勘違いしないでくれ:俺はみんなに幸福を約束する宗教家じゃないし、現状のムシリ合い商業主義は嫌いだと言っても共産主義なんてクソ喰らえだし、資本主義の枠組みの中での「共存共栄の完璧レシピ」を君らに教授する意志もない。ただ、みんな一緒に考える叩き台を示したいだけだ。
GJG01_029)みんなで一緒に不幸に耐える世にも稀なる美徳を持つ日本人に、一部の特権階層を上部構造に戴く社会・経済システムは似合わない。煎じ詰めればそれが、バブルの頃からずっと続く日本人の集団不機嫌症候群の元凶だろう。日本人は、自分よりも他人が「不平等に幸福」なのが嫌なんだ。
GJG01_030)いっせいのせ!で魔法みたいに日本人全員が幸福に変身なんて無理だし、被災地以外の人は昔ながらの生存様態を当面は変えない筈だから、否応もなく変わらざるを得ぬ東北の民が先行する形でみんな一斉に幸せになれば、後から他のみんなも続くだろう。東北が、変化の先兵になるんだ。
GJG01_031)今回の原発事故に限らず、古来、日本の旧弊の度し難さを思い知ることに関し、東北地方と琉球(沖縄)以上の存在はない。彼らはとっても辛抱強く、心の優しい人達だ。それをいいことに、日本の本土の一部の心&頭なき人々が今まで何をしてきたか?今が反省と出直しの好機だろう。
GJG01_032)みんな、誤解しちゃいけないよ、日本は全然ダメじゃないんだ。駄目なのは、他者の苦境や自分達の行き着く先への想像&創造的共感の能力に乏しい、保身の算盤弾くしか能のない無駄メシ喰らいの上層部だけだ。腐った頭さえ入れ替えれば、日本の手足は本当は(本当に!)スゴイんだ。
GJG01_033)必死に働く手足のことが、腐った頭にはわからない。だから、日本人の本当の創造的活力は、腐れ頭の上層部のせいで、実力的にも経済的にも、随分不当に遇されてる。手足のレベルで頭を使えば、腐れ頭に抑え付けられてる成果(&金銭)も、世の中にもっとずっと多く出回る筈なんだ。
GJG01_034)行く行くは日本のみんな(沖縄もだよ!)が一緒に幸せになれるように、普通の日本人に出来ることは、今は日本どころか世界中から見捨てられてないことを辛うじて心の支えにしてる被災者達を、早く「災難は終わった」と思いたい心理にせかされて、安直に忘れ去ったりしないこと。
GJG01_035)震災被害者の苦難への同情的関心が薄れぬように、今俺が最も怖れるのは、関東以南への第二波直撃と、この混乱に乗じて自己主張せんとする「オウム真理教」みたいな便乗売名騒動屋ども(宗教屋だけの話じゃないぜ)。日本人の同情心は、広いけど深くないから、デカい余波が心配だ。
GJG01_036)経済的痛撃の第二波は既にもう襲来してるけど、これは東北の新たな歩みを考える上では、阻害より促進材料になるから、苦い良薬になると(否、そうせねばならんと)俺は信じてる。TVが当面被災地のアルマゲドン映像で稼いでる間に、新生への処方箋、みんなで一緒に書いて行こう!
声