■GJG03)=東北「U-I(User-Interface:YOU&I:友愛)文化圏」構想=

2011, 3/17

GJG03_001)悲しいことだが、今日あたりから徐々に、醜悪な日本の現状を書かねばならない・・・が、それに先立ってみんなに言いたい:本当に醜いヤツはごくごく一部だ。多くの日本人が醜悪な行動を取るのは、そうせざるを得ぬ構造に突き動かされているだけだから、過当に責めちゃいけない。

GJG03_002)今、東京圏は経済産業的に半病人状態、電車も電気も普通じゃない中、それでも多くの会社員は無理して働きに出なきゃならない。経済活動停滞を防ぐその頑張りがどの程度まで有効かはともかく、異常なストレスの中で文句も言わずに動いてる彼らの忍耐だけでも立派な社会貢献だ。

GJG03_003)TVでは「物資パニック買いは被災地や地元の弱者に打撃を与える」として関東圏の店舗の空っぽの陳列棚を繰り返し映してる。弱者への同情心に訴えて買い控えを求めるためのこの情報操作に逆に煽られる形で、逆に買い出しに走る人間がどの程度増えたか、その是非はさて置こう。

GJG03_004)「買い溜めせずとも関東圏の供給体制は大丈夫」という業界筋の統計数値付き保証があればどれほど有効か、という批判もさて置こう。ここで問題にしたいのは、通常なら外にいる筈の学生や会社員等の「自宅避難民」の増加が地元物資欠乏を招いているのかも、的な複合的視点の欠乏だ。

GJG03_005)首都圏の物資窮乏もそれが被災地に及ぼす悪影響も、共に事実だし、何とかしなけりゃならないが、難じるべきは「事態」自体であって、「東京の連中はクズ!」の形で「原因」を「人」に短絡的に結び付けて非難し憎悪を煽っても、事態は改善しないし、無用な禍根を残すだけだ。

GJG03_006)悪化する事態改善の最善策(原発事故との命懸けの格闘や避難民への献身的医療)を黙々実行する人々がいる一方で、思うに任せぬ状況展開に遠くから文句を付ける連中も、目に見えて増えてきた。即ち、連中はもうあの災厄を対岸の火事と見て評論家演じたがる心理に動かされてるんだ。

GJG03_007)震災便乗のドサクサ詐欺師(ニセ義援金やアンテナ撤去勧誘等)は確かにタチが悪い;が、評論・慈善・激励の名のもとに便乗売名したり自己満足に浸ったりする甘っちょろい利己心に動かされてる連中(含マスメディア)の数と影響力の大きさ・罪悪感の乏しさの方が、大問題だろう。

GJG03_008)中東の政変のようにツイッターを暴動煽動に使う日本人の少なさは立派だが、見ようによっては「行動」の元気を失ってるとも言える。「今どうすべきか?」に関しても「早く買わないと物がなくなる」「東京から逃げろ」等、姑息な受動的対応を煽るデマばかりで、ある意味不甲斐ない。

GJG03_009)俺が何を言いたいか、わかるかい?一言で言えば、今の日本人には「想像力」が足りないんだ。視点を変えて、自宅避難都民/現地の人々/自分の発言に触れた他者の心理と行動を考えれば(詐欺師やテロリスト以外は)取らぬ筈の異常行動へ走る原因は、他者への共感的想像力の欠如だ。

GJG03_010)想像力を豊かにしてくれるのは、空想物語の本だけじゃない。現実世界の物語に自分自身が主人公となって否応なく巻き込まれる体験を、いま、多くの日本人が味わっているんだ・・・その主役もやはり、東北や茨城の人達。彼らの共感的想像力を、震災体験以外にも活用しなきゃダメだ。

GJG03_011)震災の痛手から立ち直るために、職を失った被災者は新たな仕事を求めなきゃならない。生活だけじゃなく、人生を立て直すためにも、価値ある仕事で社会に役立つ自分自身の姿を実感する必要がある。彼らの想像的共感力を生かす仕事の可能性は、手つかずの状態で、山ほどある筈だよ。

GJG03_012)さしあたり、震災直後からメディア(含ツイッター&個人ブログ)に踊った様々な「震災関連」文章を、実際の被災者のみんなにつぶさに検証してもらい、その有益性・有害性・扇情性・利己性・感情的毒性等々を、体系的に整理する一大事業を、被災者達を主役に始めたらいいだろう。

GJG03_013)言っとくが、被災者達を単なる「便利な無料大量聞き取りサンプル」として客体化する「専門家のセイセイども」は不要だよ。彼らの功名心の餌に遣い潰してよい人達じゃないんだ、被災者は:被災者が集団でLLCでもLLPでも作って、実入りは全部被災者に与えないと、全然ダメだ。

GJG03_014)今回の茨城以北の被災者達はみんな元々「他人の痛みがわかる心優しい人達」なんだから、「売り手本意/使用者無視」の現状の日本の難点の多い各種ユーザー・インタフェースの見直し改善再構築を新産業として立ち上げる基盤に、彼ら東北の民の共感的想像力を駆使するのが一番いい。

GJG03_015)困った連中の勝手なゴタクも無制限に飛び交う今のネット社会で、情報に毒されずにきちんと理解・活用するためのメディア・リテラシーと、他者に有害情報を流さず有益発信者となるためのメディア・センシティビティを、学び教える導師としての「東北マスター」制度を確立するんだ。

GJG03_016)悲惨な思い出の残る東北の地にはもう戻りたがらぬ人達も大勢いるだろう。が、瓦礫の山を除いた大地が放射能の害で生息不能状態に陥ってでもいない限り、不死鳥のように蘇った温かい北の大地には「U-I:User-Interface/YOU&I友愛」文化圏の名こそ相応しい。

GJG03_017)今の「made in Japan」群は、作り手が納期&予算の中で時間&労力ケチってひねり出した代物が欠陥含みで世に垂れ流されて、使用者に我慢や迷惑強制してデカい面・・・こんな状態じゃ、産業競争力(特にソフトウェア)は低落して、死滅を待つだけ:猛省が必要だよ。

GJG03_018)制作費ケチって製品の質下げて、それでも生きて行けるのは「競合製品皆殺し済み」か「使用者の我慢強さ実証済み」の場合のみ。この歪んだ構造に風穴開けるのに、純朴で嘘の付けぬ東北の民(や同種の感性を持つ日本人)の創造的&想像的共感力で「東北ブランド」を立ち上げるんだ。

GJG03_019)本当は腹立たしいことだけど、今の世界じゃ「どんな形でも<名>は金になる」。原発問題が未解決の今はまだ悲しき響きの「Fukushima」も、立派な「世界ブランド」なんだ。悪名も活用次第で経済活力になる今の世で、「U-I友愛文化圏」に転用して世界を見返してやろう!

GJG03_020)他者への想像的共感力や独自の創造的協賛力がある人ならば、福島や茨城や宮城や岩手の人じゃなくても、彼らの再建活動に一緒に加わって、日本の新たな産業&生活様態創出の立役者になればいい。自動車や半導体作って外国に売るばかりが日本の能じゃないことを世界に示すんだ。

GJG03_021)古い日本の産業の工場や動力源が見事破壊されたのを、天意だの神風だのと「禍福逆転の絶好機」扱いするインチキ宗教の安直教祖様的な浮かれ方は、現実の厳しさを思えば余りに軽薄だし、亡くなった人達にも無礼だが、「旧被災地」として埋もれさせちゃ、死者に顔向けできやしない。

GJG03_022)古い日本産業の下部構造として被災地を「復旧」させる努力も(かなりの部分まで)必要だ。が、全部が全部「復古努力」である必要はない。一部で始めた「U-I=友愛文化圏」の実験が豊かな実りを生むようならば、後から他のみんなも続けばいい。大事なのは(部分的でも)新生だ。

GJG03_023)「U-I:友愛文化圏」でメシ喰えるもんか!って、君は多分言うだろう。だが、忘れちゃいないか、茨城以北の日本は元々、実直な「百姓」の生活圏なんだぜ。人はカネで他人からモノ買って生きるだけじゃない:自分でメシ作って食って生きる道もあるんだ。その基盤が東北にはある。

GJG03_024)「金」は単なる交換価値、それ自体に意味はない。この真実を、賢明な現代人以外、全員忘れてる。金で買えないものはないかもしれないが、金で買わなくても成り立つ生活にまで、無理に貨幣経済持ち込む必要はない。それを実証するには、東京じゃダメだ:東北にはそれができるんだ。

GJG03_025)東北「U-I:友愛文化圏」構想の設計図の全てを、俺がここに書き出すつもりはないし、俺の指図に従って粛々と他者が従う独裁的構図は理想的でもない。友愛圏に集う仲間達がみんなで知恵と力出し合って作らなきゃつまらないから、俺が提供するのは議論の叩き台だけにしたい。

GJG03_026)具体的提案や考慮すべき諸問題は、明日以降書く。ここではただ、食い扶持の主要部分に関して貨幣経済に全面依拠せずに済む準自給自足生活圏を成立させるための「半農民/半文人」体制がその経済の基本的枠組みになるという点だけ書いて、厳寒の避難所の安全祈りつつ、今日は寝る。

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