■GJG05)=「<円を守る>ためのG7による協調円売り介入」と「<人民を守る>ための米欧によるリビア軍事介入」・・・経済&文化運命共同圏と軍事対立圏・・・非軍事国防論=

2011, 3/19

GJG05_001)被災地のみんな、ごめんよ・・・今日の話は今の君達の窮状を置き去りにする余所事っぽい内容だ。アメリカはもう東北関東大震災への同情より魅力的な正義の味方ごっこの舞台、リビアへの軍事介入に興味を移しつつある。この置き去り感覚、辛いけど、みんな、負けちゃいけないよ。

GJG05_002)国際政治は国益の綱引きだから、リビアのカダフィを倒してより親米型の親玉に首をすげ替えればアメリカの石油政策に有益と見て軍事介入するが、親米的なバーレーンの王族に反対する暴動はアメリカに不都合ゆえに静観する。国益の話には「人道」は不在、口実としてのみ存在する。

GJG05_003)アメリカCNNは、日本本土の些細な風向きが生死を分ける重大事みたいに騒ぐ偏向報道続けてる。『福島では既にもう大量の死の灰が舞い飛び、海向きの風ならいいが、内陸に吹けば放射性物質の土壌への堆積で東京圏まで長期的被害が出るだろう』の風評被害は、放射能より悪質だ。

GJG05_004)今最大限に日本に不利な風評被害を流してその経済力を削ぐことは、アメリカには好都合だから、CNNはアメリカの国策に協力してるわけだ。去年のトヨタ車への事実無根の販売妨害、みんな、忘れちゃいないよな?これがメディアミックス型国際政治の現実なんだ、忘れちゃいけない。

GJG05_005)アメリカは食肉獣、その生き様を変えられないんだから、日本への弱り目に祟り目になるような報道&政治的圧力をかけてくるのを責めても無意味だ。肉食恐竜に「何でお前は弱い獣を殺して喰うんだ!?」と責めてもキョトンとするだけ:連中は自分が為すべきことをしてるだけなんだ。

GJG05_006)金融市場も弱肉強食のムシリ合いの舞台だから、国内危機直後身辺に大量の資金を集める日本投資家の行動様態を読んだ投機筋が今だとばかり後日値上がり必至の円を買った結果の狂った円高も、非難したって始まらない。弱者は強者の肉になるのが資本主義のゲームのルールなんだから。

GJG05_007)リビアの悲劇は豊かな石油資源を持っていること。その富が一部の特権階層に独占されるのも悲劇だが、その利権を狙って群がる欧米列強との戦いを強いられることの方がもっと大きな悲劇だ。カダフィの首を親米元首にすげ替えても市民に富は回らない;バーレーン見りゃわかるだろう?

GJG05_008)日本には諸外国が分捕りに来るような天然資源は(尖閣諸島等の特殊海域以外)存在しないから、中東産油国みたいな亡国の図式はない。日本の資源は「人材」だけ。諸外国が欲しがるような日本の人的資産とその所産は、外国の「掠奪」ではなく「防衛」の対象:これぞ最高の国防策だ。

GJG05_009)俺達が日本を守るのに、核兵器はいらない。見殺しにしたら世界が困るような「有為の人材」を大勢育て、世界が「日本を侵略しちゃいけない!日本を守れ」と願うように出来れば、自衛隊の力は「人殺し」を放棄した「人助け」のみに限定していい:憲法第九条を地で行けばいいんだ。

GJG05_010)投機的思惑による急激な円高を断固阻止しようと結集したG7の円売り協調介入を「日本の輸出産業を助けるため」なんて甘く考えちゃ、ダメだぜ。日本の輸出力の弱体化は諸外国の望むところだが、日本経済の麻痺は自国にも悪影響が出るからこそ、諸外国も動き出しただけなんだから。

GJG05_011)日本円の防衛に諸外国が動いたのは、「慈善」じゃなく「自衛」のための利己的行動だ。経済活動は常に利己的なんだから、その諸外国の利己心を利用して自国の防衛線を張るのが日本の英知だよ。世界が見殺しに出来ぬような人的・文化的・産業的資産が集結した島国になればいいんだ。

GJG05_012)これは「動機」じゃなく「結果」としてそうなる話として言うんだが(誤解と誹謗が俺に集中するのを承知で言うぜ)この時期チャリティに登場すれば「有名人」は大いに名を上げるから、芸能プロダクションの利己心で慈善活動が促進される側面もある:現代って、そういう世界なのさ。

GJG05_013)震災後しばらくの間は、義援金詐欺師やどさくさリフォーム業者が横行するように、慈善の美名で名を上げようとする者(有名人も一般人も)が大勢いる。後者は無論非難の対象じゃないけど、利己心のモノサシ当てた時に、被災者と自分のどちらが大きいか、考える心は欲しいもの。

GJG05_014)キリストは言う:「これ見よがしに義を為すな。人前で誇らかに善行をするな。偽善者の真似をするな。そんな者どもは天からの報いを得られない。右手が何をしているか、左手に知らしむべからず」。名を上げようと虎視眈々の偽善慈善タイガーマスクが跋扈する日本は、見事に真逆だ。

GJG05_015)売名的利己心に基づく「慈善」の限界点は低いから、他者の「自衛」的利己心を促すような日本を、今後、創らなきゃダメだ。お互いムシリ合うばかりの今の社会構造じゃ、自分自身の経済的窮状に気付いた時、多くの日本人は被災者を置き去りにして保身に狂奔するしかないだろうから。

GJG05_016)自己保存のための行動を悪者にすることはできない。自分が死んじまったら、他人を助けることもできない。だが、自分が生きるためには他人を殺すしかない掠奪経済構造に疑問を持つことは許される筈。他人を生かすことで自分を活かす道を歩む者を、他人は殺そうとは思わないだろう。

GJG05_017)これは理想の国防論議として言うんだが、他者を生かして自分を活かす医療従事者の数と質の充実を図る国策医療大国ニッポンを創出する道も考えたらどうか?金儲けじゃなく、人助け+自己実現のための医師や看護師を国策で増やして日本と世界を救えば、侵略したがる外国もあるまい。

GJG05_018)医療は金喰い業種。医学部で学ぶのも新薬開発にも莫大な費用が要る。それを民間の営利活動に委ねるから元を取ろうとする彼らが医療費を引き上げる。国防費から「人殺し」用をなくし「人助け」専一に転じることで浮いた金額を国策医療充実に回すことを考えたらいいとは思わないか?

GJG05_019)間接的交換価値でしかない「金」による慈善より、直接的献身行為の「医療」で自国ばかりか世界の人々を救う日本の医師・看護師団と、人を殺さず助けるためだけに動く軍団自衛隊の存在で、諸外国に日本を「見殺しに出来ない大事な国」として売り込む国策は、阿呆な夢物語だろうか?

GJG05_020)他国からの侵略に対し役立たぬ半端な攻撃兵器の充実に金かけるのは阿呆だし、確実に役立つ半端じゃない攻撃力の充実に金かけるのは更に自殺的に阿呆だ。日本の自衛隊はもう、憲法第九条の理想通りの「外国じゃなく自然災害のみを敵とする軍団」を世界に向けて宣言しちまえばいい。

GJG05_021) 法的にも戦力的にも、日本の自衛隊ほど頼りない「軍隊」は世界に類を見ないが、彼らほど頼れる救難隊は世界のどこにもない。海外での幾多の活動と共に、今回の震災でも世界はそれを実感した筈だ。彼らを不戦救人軍団と位置付けて、浮いた攻撃用軍事費は国策医療充実に回すんだ!

GJG05_022)勝ち目のない米国相手の第二次大戦に日本が突入した一因は、英米と無理に張り合って拡充した「不戦海軍=戦えば負けるだけの張り子の虎軍団」の力に、国民が無根拠で過剰な期待を抱いたせいだ。今なお「八八艦隊」の夢を見る阿呆が政界に居るようなら、国民の手で追い出しちまえ!

GJG05_023)「血を流さねば国は守れない」だの「安保タダ乗りは不届き」だのとホザく連中は、「矛&盾の無限エスカレーション」の悪夢から遠い絶妙な立場の「日本の天恵」に無知すぎる。「隣人が357マグナムを持つから自分は44マグナムで武装する」アメリカの悲劇をマネしてどうする!?

GJG05_024)外国の侵略に対する日本の安全は、「日本を攻めても勝てない」と思わせるより「日本を攻めたら世界から責められる」の自制意識を以て達成するのが合理的だ。強い中国やロシアを相手にするには、「喧嘩して勝つ」より「喧嘩しないから負けない」状態を目指す以外、道はないだろう?

GJG05_025)張り合っても負けるだけの半端な攻撃型軍事力に投じる半端じゃない大金の多くは、米欧の軍事産業の懐を潤すのに使われてるから、対自然防衛不戦救人軍団への鞍替えには、米欧の一部は猛反発するだろうが、日本人の総意で進めれば、攻撃用軍事費→医療充実費への転用は可能な筈だ。

GJG05_026)「有事」に備える軍事防衛力・・・その能書きの虚しさ・・・今回の原発事故や避難民の苦難を前にすれば、古い日本の「備え」の意識がいかに半端で役立たずの代物でしかなかったか、嫌というほどわかる筈。真に役立つ備えを突き詰め、それ以外を徹底的に削る合理的努力が必要だ。

GJG05_027)今後継続的に必要となる被災地の医療介護にも膨大な復興費捻出にも、財源皆無の年金支給額を国策医療の充実と引き替えに減額する手段としても、「攻撃型軍事費→医療費」転用は現実的な国策だろう?国防とは国民生活を守ることであって、外国と派手に戦争することじゃないんだ。

GJG05_028)国策医療の充実から生まれた日本「子飼い」の優秀な医師が、金儲け目当ての利己的動機で諸外国に出て行く事態も生じるかもしれないが、いいじゃないか、彼らは「日本医療の優秀性」の広告塔になる。「利他性」の鑑にはなるまいが、車のセールスマンよりは余程親日家を増やす筈だ。

GJG05_029)「医は仁術」を地で行く医師・看護師団と「人助け専門で人殺しはしない」憲法第九条を体現する自衛隊の共同戦線で「国際救助隊」となった日本国を、一体どこの国が侵略したがる?軍事的防衛線は、日米安保や中国・韓国との建設的親和策の上に、武力でなく信頼を基盤に築けばいい。

GJG05_030)「人助けを国是とする日本」だけじゃ、他国民の人間性のみに依拠する心細い防衛線だから、産業・科学・文化拠点たる日本を世界に印象付ける努力も大切だ。原発を除けば、今回の震災で失われたもののうち海外で当初大きな話題になったのは有名アニメ作者の生死だ。象徴的な話だろ?

GJG05_031)日本が、アインシュタインやウィトゲンシュタインが自ら好んで創造的活動にいそしむ文化圏になったとて、その卓越した頭脳だけ奪い去ろうとする外国もあろうから、知的所産以外の物理的先端創造拠点としての戦後型日本の存在感も維持せねば「非軍事的安全保障」の国策は不可能だ。

GJG05_032)世界が認める高い創造的価値を持った頭脳と施設の集積地にして国際救助隊国家とも言うべき人道濃度の高い、新生日本・・・何と現実離れした理想だと思うだろうか?だが、今後の日本を圧迫する現実世界の壁は、そうした高い理想の力がなければ跳ね返される厳しいものになる筈だよ。

GJG05_033)なぁに、みんながみんな「いっせいのせ!」で「高創造性労働」に従事せよ、って話じゃない。「高度の創造性なき日本人は下層民に甘んじろ」なんて阿呆な差別も(外国ならともかく)この日本には成立しない。日本人には、他人の不幸を平然と看過できる「肉食性」なんて、ないんだ!

GJG05_034)古い日本の産業構造は(先端技術最優先で)維持し続けて行く従来通りの努力が必要だから、そっち方面で力を出すべき日本人は、必死に復興努力を続ければいい。新しい日本のありようを模索する道は、まず茨城以北の東北から始めればいい。成功すれば、みんなも後から続くだろう?

GJG05_035)日本人は臆病な国民だ。「確実に大丈夫」との約束を他者の成功例に保証してもらえぬ限り、自分の今の存在様態を変えられぬ草食群生動物だ。「安全・確実」のお墨付きを「お上」に求めたりせず、頼れる情報を収集して自ら決定する努力をした日本人が、ここ数日で、一体何人いたか?

GJG05_036)新生日本への創造的実験は、全てを失いゼロからのやり直しを強いられた東北の民に課せられた天命だよ。古いゲームのルールの下じゃ勝者たり得る余地が乏しい以上、被災者こそ、新生日本に賭ける資格と気概が最も高い希望の民なんだ。辛抱強く戦って、世界をあっと言わせてやろう!

GJG05_037)今日の話は全然具体的じゃなかったけど、理想ってのはいつだって大掴みなものさ。総括するぜ:<衣医ei/食職色/住集自由+銃>のうち、現状では国民各自が金出して手に入れるしかない<医>の部分を、国家が多くの無駄金投じてる<銃=攻撃的国防費>で補う国策を、考えよう!

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