百一046文法)由良の門を渡る舟人梶緒絶えゆくへも知らぬ恋の道かな

由良の門を渡る舟人梶緒絶えゆくへも知らぬ恋の道かな

品詞分解
ゆら【由良】<名>
の【の】<格助>
と【門】<名>
を【を】<格助>
わたる【渡る】<他ラ四>連体形
ふなびと【舟人】<名>
 かぢを【】<名>・・・「楫尾」
 かぢ【】<名>・・・「舵」
を【を】<間投助>
たえ【絶え】<自ヤ下二>連用形
ゆくへ【行方】<名>
も【も】<係助>
しら【知ら】<他ラ四>未然形
ぬ【ぬ】<助動_打消>連体形
こひ【恋】<名>
の【の】<格助>
みち【道】<名>
かな【かな】<終助>

修辞法
縁語

<を>
(かぢ)「を」(間投助詞)・・・(名詞としての)「緒・尾」(歌中には存在しない)を介して「絶え」につながる
・・・「かぢたえ」の部分を「楫尾・緒」+「絶え」と解釈すると、この縁語関係は消滅する点に要注意。(舟の舵を船体に結びつける)「尾・緒」が「絶え」と結び付くのは当然のこと。両者は「直接的結合」関係にあり、中間に無関係な第三の語句(または、意味)を介在せねば成立せぬ「間接的連想」としての「縁語」にはならなくなる。

序詞

「ゆらのとをわたるふなびとかぢをたえ」は「ゆくへもしらぬ」を導く

歌枕

由良の門紀伊の国)

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