百一075文法)契りおきしさせもが露をいのちにてあはれ今年の秋もいぬめり

契りおきしさせもが露をいのちにてあはれ今年の秋もいぬめり

品詞分解
ちぎり【契り】<他ラ四>連用形
おき【おき】<自カ四>連用形
し【し】<助動_過去>連体形
 させも【】<名>・・・「させも(草)・さしも(草)」
 させ【】<助動_使役>連用形
が【が】<格助>
つゆ【露】<名>
を【を】<格助>
いのち【命】<名>
に【に】<助動_断定>連用形
て【て】<接助>
あはれ【哀れ】<感>
ことし【今年】<名>
の【の】<格助>
あき【秋】<名>
も【も】<係助>
いぬ【往ぬ】<自ナ変>終止形
めり【めり】<助動_推量>終止形

修辞法
本説取り

「なほ頼めしめぢが原のさせも草わが世の中にあらむ限りは」『新古今集』釈教・一九一六(よみ人しらず・・・伝 清水観音)を引き合いに出して藤原忠通が作者に期待を抱かせたことを踏まえる。
(さしも苦しい境遇とはいえ、それでもなお私を頼りに思い続けなさい。この私が世の中に存在し続けている限りは、その恩恵は必ずあるものだと信じて待ち続けなさい。)

掛詞

<させもがつゆ>
1)「させも草の上の露」
2)「(望み通り、あなたの息子を維摩会講師に)させようという(あなたからの)御恩寵」

縁語

<露>
(息子を維摩会の講師に)「させ」(てくれるというあなたの)「露」(恩恵)・・・草に置く「露」を介して「させも(草)」につながる

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