百一034)たれをかも しるひとにせむ たかさごの まつもむかしの ともならなくに


誰をかも 知る人にせむ
  高砂の
    松も昔の 友ならなくに

藤原興風(ふぢはらのおきかぜ)
男性(歌合せ参加記録あり=889)
『古今集』雑上・九〇九

What friends have I left who know my olden days?
The longer I live, the lonelier I am.
A loner I am not: a mere old man.
The pine of Takasago, famous for its age,
Wouldn’t know me either as his dear old friend.

私の親しかった人たちは、もう、みんな逝ってしまった。
私が誰か、どんな人か、知ってくれている人はもう誰も、
どこにも、いない
・・・長寿ゆえの孤独・・・
あぁ、そうだ、高砂神社の松の老木なら、
私の気持ちをわかってくれるかもしれない・・・
が、やっぱり駄目だ。
往時を共に過ごしてきた旧友でもないのだから、
昔話のしようもないもの。

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