百一050)きみがため をしからざりし いのちさへ ながくもがなと おもひけるかな


君がため 惜しからざりし
  命さへ
    長くもがなと 思ひけるかな

藤原義孝(ふぢはらのよしたか)
男性(954-974)
『後拾遺集』恋二・六六九

A weary meaningless life that used to be on my hands
I could have wasted on anything ― I felt so till I met you.
What should I have spared for you?
My life would have been well spent on you.
… Now, I find myself strangely sparing that life,
Which means much more to us, bearing weight of happiness for two.
May this doubly precious life last long along with love.

投げやりに生きていた私の人生に、
あなたは意味を与えてくれた。
あなたのためなら、私の命など、
投げ出しても惜しくはない、とそう思った。
・・・そんな私が、こうしてあなたと二人、
幸せな日々を過ごしている今は、
「あぁ、いつまでもずっと長く、
このまま暮らしていたいなあ」と、
欲張りな気持ちになっていたりするのですよ。

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