百一058)ありまやま ゐなのささはら かぜふけば いでそよひとを わすれやはする


有馬山 猪名の笹原
  風吹けば
    いでそよ人を 忘れやはする

大弐三位(だいにのさんみ)
aka.弁乳母(べんのめのと)
aka.藤三位(とうのさんみ)
aka.藤原堅子(ふぢはらのかたいこ/けんし)
女性(c.999-c.1082)
『後拾遺集』恋二・七〇九

Breeze across the field of Ina at the foot of Arimayama
Sweeping away bamboo leaves along with loving memories?
What a coincidence, I feared as much, only about you:
Do you still remember me much as I’ll never forget you?

有馬山から吹く風が、猪名の野原にそよぎ渡る時、
笹の葉が立てる「そよそよ」という音
・・・じゃないけれど、
そわそわと落ち着かぬ心持ちで
「君の心変わりが不安」と言ってくるあなた。
でも、私に言わせれば
「それそれ、そのことなんだけど、
あなたの心は大丈夫?」・・・
私があなたを忘れるなんて、
どうしてそんなことがあるものですか。

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