百一064)あさぼらけ うぢのかはぎり たえだえに あらはれわたる せぜのあじろぎ


朝ぼらけ 宇治の川霧
  たえだえに
    あらはれわたる 瀬々の網代木

藤原定頼(ふぢはらのさだより)
aka.権中納言定頼(ごんちゅうなごんさだより)
男性(995-1045)
『千載集』冬・四二〇

As the white veil of morning over the Uji River
Lifts itself up here and there in the shallows,
Piles after piles appear to greet the new day.

夜の闇の底から朝がほろほろと顔を出す頃、
宇治川の水面を覆っていた霧の白い帳が、
あちこちで少しずつすーっと上がって行き、
浅瀬に組んだ網代(漁獲用の仕掛け)の木の棒が、
川一面に点々と顔を出す・・・
どこにそんなに隠れていたか、と思えるほどに次々と
・・・宇治川の広さと、
それを包んでいた夜の深さを感じさせながら
・・・新しい朝の幕開けである。

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