百一065)うらみわび ほさぬそでだに あるものを こひにくちなむ なこそをしけれ


恨みわび ほさぬ袖だに
  あるものを
    恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ

相模(さがみ)
女性(c.998-c.1061)
『後拾遺集』恋四・八一五

My sleeves are sodden in tears cried over you,
With a bodiless rumor as your love still in the air.
Will my name decay too along with fruitless love?
Rotten fame would just be fine after lots of affairs…

つれないあなたの仕打ちを恨み、
心寂しく過ごす私の着物の袖は、
涙に濡れて乾く暇もない
・・・というのに、そんなあなたとの恋の噂だけは、
今なお世間に流れ続け、
もはや抜け殻のような虚しい浮き名に、
私の評判も朽ち果ててしまうのでしょうか
・・・だとすれば、それは残念なことでしょうね
・・・生身の恋の果てになら、名など惜しまぬ私だけれど。

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