百一072)おとにきく たかしのはまの あだなみは かけじやそでの ぬれもこそすれ


音に聞く 高師の浜の
  あだ波は
    かけじや袖の 濡れもこそすれ

一宮紀伊(いちのみやのきい)
aka.祐子内親王家紀伊(ゆうしないしんわうけのきい)
女性(歌合せ参加記録あり 1056-1113)
『金葉集』恋下・四六九

Waves as vainly high as the name of Takashi’s beach,
What sleeves should I put out to wet and cry?
What a fool I’ll be to whet your flirting mind!

むやみと意味もなく高い波が立つと評判の高師の浜
・・・のあだ波のように、
浮気者としてその名も高い
あなたの浮ついた恋のお誘いは、
心にも掛けずに
やり過ごすことにしましょう
・・・なまじ浜辺に近寄ったばかりに、
高波に袖が濡れるのも嫌ですし、
気紛れな恋に振り回された挙げ句、
失恋の涙に袖を濡らすのも御免ですから。

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