百一082)おもひわび さてもいのちは あるものを うきにたへぬは なみだなりけり


思ひわび さても生命は
  あるものを
    憂きにたへぬは 涙なりけり

道因法師(だういんほふし)
男性(1090-c.1182)
『千載集』恋三・八一八

Thoughts apparently so deadly didn’t kill after all in sadness.
Tears appear too readily to blur the world with blues.
Life is as bleak as it feels, won’t break with grief and sighs.

思い悩んで苦しんで、これでは命も尽きてしまうと、
かつては恐れたこともある
・・・それでも、こうして生きている。
生命は、存外、しぶといもの・・・
それにひきかえ、涙ってやつは、悲しくなればすぐ落ちる。
耐えに耐えても生命は絶えず、湛える涙の絶え間もない。
辛抱強い命と、堪え性のない涙
・・・干上がることなき涙の川を、
今日も明日も懲りずに渡る
・・・死ぬまでずっと・・・それが人生。

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