百一086)なげけとて つきやはものを おもはする かこちがほなる わがなみだかな


なげけとて月やは物を
  思はする
    かこち顔なる我が涙かな

西行法師(さいぎゃうほふし)
男性(1118-1190)
『千載集』恋五・九二九

Is the moon to blame for my moody face and tears?
Though I know it’s not, I don’t know why it looks so cold.

私に悲しい思いをさせようと、
月が意地悪しているのだろうか?
私の物思いは、月の光のいたずらだろうか?
そんなことはあるまい・・・
あるまいけど、わけもなく流れる私のこの涙は、
いったいどうしたことだろう?
お月様のせいみたいにして、
恨みがましい顔で夜空を眺めてしまうこの気持ちは、
何なんだろう?

一首 前へ←  『小倉百人一首』  →一首 後へ
・・・かるた取り名人目指すなら、こちら→
★この和歌を自分の「Twitter(ツィッター)」アカウント上で紹介→