百一092)わがそでは しほひにみえぬ おきのいしの ひとこそしらね かわくまもなし


わが袖は 潮干に見えぬ
  沖の石の
    人こそ知らね 乾く間もなし

二条院讃岐(にでうゐんのさぬき)
女性(c.1141-c.1217)
『千載集』恋二・七六〇

A stone under the sea invisible in the lowest of tide,
No one knows how wet it is, never to appear to men’s eyes.
My sleeves are wet with tears, never to dry you don’t know why.

水位が下がった干潮時でさえも、
人目に触れることなき海中の石のように、
つれない恋にうちひしがれて流す涙のせいで、
私の着物の袖も、人知れずいつも濡れているのです。

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