百一095)おほけなく うきよのたみに おほふかな わがたつそまに すみぞめのそで


おほけなく 憂き世の民に
  おほふかな
    わが立つ杣に 墨染の袖

慈円(じゑん)
aka.前大僧正慈円(さきのだいそうじゃうじゑん)
男性(1155-1225)
『千載集』雑中・一一三七

Folks of woeful world I will cover in merciful monk’s sleeve
Of dim gray clothes I first wore here at the top of Mount Hiei.
Powerless to save still am I aspire for salvation by the power of Buddha.

黒い法衣をまといつつ、
私はこうして比叡山の上に立つ。
見晴るかす世の人々の身の上に、
遍く仏の御加護があるように、と、
法衣の袖で世の中全体を覆うのだ
・・・そんな大それた衆生救済の役柄は、
我が身に余る大任かもしれないが、
それでも私は挑むのだ、
仏法の力をひたすら信じて。

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