伊勢物語007)かへる波

伊勢物語007)かへる波
 昔、男ありけり。京にありわびて東に行きけるに、伊勢、尾張のあはひの海づらを行くに、波のいと白く立つを見て、
  いとどしく過ぎゆく方の恋しきにうらやましくもかへる浪かな  
となむよめりける。
以下、アンチョコ現代語訳・・・作った人は→之人冗悟(Noto Jaugo) of http://fusaugatari.com/
現代日本語訳

伊勢物語007)かへる波
 その昔、一人の男がいた。
京の都では思うに任せぬ身を持て余して、東国へと向かい、伊勢、尾張の間の海辺を行った時、波頭が真っ白に泡立つ様子を見て、
  都落ちして東へ向かう自分には、ただでさえ、過ぎ去りし日々、過ぎ来し場所が、恋しくてたまらないというのに・・・あの波を見ていると羨ましさがまた募ってしまうよ。あぁ、波はいぃなぁ、沖へ行っても必ず浜辺へ返って来るんだものなぁ・・・自分もあやかりたいよ、ちゃんと京都に帰れるといいんだがなぁ  
と詠んだのだった。

現代語訳著作者=之人冗悟(のとじゃうご)・・・(C)2011http://fusaugatari.com/

★自分の「ツィッター」アカウント上で、この『伊勢物語』(アンチョコ現代語訳つき)を教えてあげる

==========