宇治拾遺物語(巻一 六)006中納言師時法師の玉茎検知の事

 これも今は昔、中納言法師といふ人おはしけり。その御もとに、ことの外に色黒き墨染の衣の短きに、不動袈裟といふ袈裟掛けて、木攣子の念珠の大きなる繰りさげたる聖法師、入り来て立てり。中納言、「あれは何する僧ぞ」と尋ねらるるにContinue reading… 宇治拾遺物語(巻一 六)006中納言師時法師の玉茎検知の事

宇治拾遺物語(巻五 七)076仮名暦誂へたる事

 これも今は昔、ある人のもとに生女房のありけるが、人に紙乞ひて、そこなりける若き僧に、「仮名暦書きて給べ」と言ひければ、僧、「やすき事」と言ひて、書きたりけり。始めつ方はうるはしく、「神仏によし」、「坎日」、「凶会日」なContinue reading… 宇治拾遺物語(巻五 七)076仮名暦誂へたる事

宇治拾遺物語(巻十三 十四)174優婆崛多の弟子の事

 今は昔、天竺に、仏の御弟子優婆崛多といふ聖おはしき。如来滅後百年ばかりありて、その聖に弟子ありき。いかなる心ばへをか見給ひたりけん、「女人に近づくことなかれ。女人に近づけば、生死にめぐること車輪のごとし」と、つねにいさContinue reading… 宇治拾遺物語(巻十三 十四)174優婆崛多の弟子の事