宇治拾遺物語(巻三 十八)050平貞文本院侍従の事

 今は昔、兵衛佐貞文をば平中と言ふ。色好みにて、宮仕人はさらなり、人の女など、忍びて見ぬはなかりけり。思ひかけて文やる程の人の、なびかぬはなかりけるに、本院寺従といふは村上の御母后の女房なり。世の色好みにてありけるに、文Continue reading… 宇治拾遺物語(巻三 十八)050平貞文本院侍従の事

宇治拾遺物語(巻五 七)076仮名暦誂へたる事

 これも今は昔、ある人のもとに生女房のありけるが、人に紙乞ひて、そこなりける若き僧に、「仮名暦書きて給べ」と言ひければ、僧、「やすき事」と言ひて、書きたりけり。始めつ方はうるはしく、「神仏によし」、「坎日」、「凶会日」なContinue reading… 宇治拾遺物語(巻五 七)076仮名暦誂へたる事