宇治拾遺物語(巻七 五)096長谷寺参籠の男、利生に預かる事

 今は昔、父母も主もなく、妻も子もなくて、ただ一人ある青侍ありけり。すべき方もなかりければ、「観音助け給へ」とて長谷に参りて、御前にうつぶし伏して申しけるやう、「この世にかくてあるべくは、やがて、この御前にて干死にに死なContinue reading… 宇治拾遺物語(巻七 五)096長谷寺参籠の男、利生に預かる事