百一003)あしひきの やまどりのをの しだりをの ながながしよを ひとりかもねむ

あしひきの 山鳥の尾の   しだり尾の     ながながし夜を ひとりかも寝む 柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ) 男性(c.660-c.720) 『拾遺集』恋三・七七八 Long, long tails of birdContinue reading… 百一003)あしひきの やまどりのをの しだりをの ながながしよを ひとりかもねむ

百一013)つくばねの みねよりおつる みなのがは こひぞつもりて ふちとなりぬる

筑波嶺の 峰より落つる   みなの河     恋ぞ積もりて 淵となりぬる 陽成天皇(やうぜいてんわう) aka.陽成院(やうぜいゐん) 男性(869-949) 『古今集』恋三・七七六 Tsukuba’s riContinue reading… 百一013)つくばねの みねよりおつる みなのがは こひぞつもりて ふちとなりぬる

百一014)みちのくの しのぶもぢずり たれゆゑに みだれそめにし われならなくに

陸奥の しのぶもぢずり   誰ゆゑに     乱れそめにし 我ならなくに 源融(みなもとのとほる) aka.河原左大臣(かはらのさだいじん) 男性(822-895) 『古今集』恋四・七二四 At Shinobu, MicContinue reading… 百一014)みちのくの しのぶもぢずり たれゆゑに みだれそめにし われならなくに

百一016)たちわかれ いなばのやまの みねにおふる まつとしきかば いまかへりこむ

立ち別れ いなばの山の   峰に生ふる     まつとし聞かば 今帰り来む 在原行平(ありはらのゆきひら) aka.中納言行平(ちゅうなごんゆきひら) 男性(818-893) 『古今集』離別・三六五 I bid fareContinue reading… 百一016)たちわかれ いなばのやまの みねにおふる まつとしきかば いまかへりこむ

百一018)すみのえの きしによるなみ よるさへや ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ

住江の 岸による波   よるさへや     夢の通ひ路 人目よくらむ 藤原敏行(ふぢはらのとしゆき) aka.藤原敏行朝臣(ふぢはらのとしゆきあそん) 男性(?-901or907) 『古今集』恋二・五五九 Shoal oContinue reading… 百一018)すみのえの きしによるなみ よるさへや ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ

百一019)なにはがた みじかきあしの ふしのまも あはでこのよを すぐしてよとや

難波潟 みじかき葦の   ふしの間も     逢はでこの世を 過ぐしてよとや 伊勢(いせ) 女性(872-938) 『新古今集』恋一・一〇四九 On the shore of wetland in Naniwa thriContinue reading… 百一019)なにはがた みじかきあしの ふしのまも あはでこのよを すぐしてよとや

百一020)わびぬれば いまはたおなじ なにはなる みをつくしても あはむとぞおもふ

わびぬれば 今はた同じ   難波なる     みをつくしても 逢はむとぞ思ふ 元良親王(もとよししんわう) 男性(890-943) 『後撰集』恋五・九六〇 Downhearted as deep as watermarkContinue reading… 百一020)わびぬれば いまはたおなじ なにはなる みをつくしても あはむとぞおもふ

百一025)なにしおはば あふさかやまの さねかづら ひとにしられで くるよしもがな

名にしおはば 逢坂山の   さねかづら     人に知られで くるよしもがな 藤原定方(ふぢはらのさだかた) aka.三条右大臣(さんじょうのうだいじん) 男性(873-932) 『後撰集』恋三・七〇〇 If you, Continue reading… 百一025)なにしおはば あふさかやまの さねかづら ひとにしられで くるよしもがな

百一027)みかのはら わきてながるる いづみがは いつみきとてか こひしかるらむ

みかの原 わきて流るる   いづみ川     いつみきとてか 恋しかるらむ 藤原兼輔(ふぢはらのかねすけ) aka.中納言兼輔(ちゅうなごんかねすけ) 男性(877-933) 『新古今集』恋一・九九六 Dividing Continue reading… 百一027)みかのはら わきてながるる いづみがは いつみきとてか こひしかるらむ

百一039)あさぢふの をののしのはら しのぶれど あまりてなどか ひとのこひしき

浅茅生の 小野の篠原   忍ぶれど     あまりてなどか 人の恋しき 源等(みなもとのひとし) aka.参議等(さんぎひとし) 男性(880-951) 『後撰集』恋一・五七七 As the weedy field wiContinue reading… 百一039)あさぢふの をののしのはら しのぶれど あまりてなどか ひとのこひしき

百一046)ゆらのとを わたるふなびと かぢをたえ ゆくへもしらぬ こひのみちかな

由良の門を 渡る舟人   梶緒絶え     ゆくへも知らぬ 恋の道かな 曾禰好忠(そねのよしただ) 男性(10世紀半ば) 『新古今集』恋一・一〇七一 As a ship whose helm is lost at theContinue reading… 百一046)ゆらのとを わたるふなびと かぢをたえ ゆくへもしらぬ こひのみちかな

百一048)かぜをいたみ いはうつなみの おのれのみ くだけてものを おもふころかな

風をいたみ 岩うつ波の   おのれのみ     くだけて物を 思ふころかな 源重之(みなもとのしげゆき) 男性(c.940-c.1000) 『詞花集』恋上・二一一 As wind-driven waves dash agContinue reading… 百一048)かぜをいたみ いはうつなみの おのれのみ くだけてものを おもふころかな

百一049)みかきもり ゑじのたくひの よるはもえ ひるはきえつつ ものをこそおもへ

御垣守衛士のたく火の   夜は燃え     昼は消えつつ物をこそ思へ 大中臣能宣(おほなかとみのよしのぶ) aka.大中臣能宣朝臣(おほなかとみのよしのぶあそん) 男性(921-991) 『詞花集』恋上・二二五 ImpeContinue reading… 百一049)みかきもり ゑじのたくひの よるはもえ ひるはきえつつ ものをこそおもへ