百一001)あきのたの かりほのいほの とまをあらみ  わがころもでは つゆにぬれつつ

秋の田の かりほの庵の   苫をあらみ     わが衣手は 露に濡れつつ 天智天皇(てんぢてんわう) 男性(626-671) 『後撰集』秋中・三〇二 Late in fall, wet are my sleeves, AContinue reading… 百一001)あきのたの かりほのいほの とまをあらみ  わがころもでは つゆにぬれつつ

百一008)わがいほは みやこのたつみ しかぞすむ よをうぢやまと ひとはいふなり

わが庵は 都の辰巳   しかぞすむ     世をうぢ山と 人はいふなり 喜撰法師(きせんほふし) 男性(平安前期) 『古今集』雑下・九八三 Here I live, dear old friends, near deerContinue reading… 百一008)わがいほは みやこのたつみ しかぞすむ よをうぢやまと ひとはいふなり

百一009)はなのいろは うつりにけりな いたづらに わがみよにふる ながめせしまに

花の色は 移りにけりな   いたづらに     わが身世にふる ながめせしまに 小野小町(をののこまち) 女性(c.825-c.900) 『古今集』春下・一一三 Did flowers fade in vain amidContinue reading… 百一009)はなのいろは うつりにけりな いたづらに わがみよにふる ながめせしまに

百一010)これやこの ゆくもかへるも わかれては しるもしらぬも あふさかのせき

これやこの 行くも帰るも   別れては     知るも知らぬも 逢坂の関 蝉丸(せみまる) 男性(平安初期) 『後撰集』雑一・一〇八九 Whoever comes in and out, Friends and straContinue reading… 百一010)これやこの ゆくもかへるも わかれては しるもしらぬも あふさかのせき

百一013)つくばねの みねよりおつる みなのがは こひぞつもりて ふちとなりぬる

筑波嶺の 峰より落つる   みなの河     恋ぞ積もりて 淵となりぬる 陽成天皇(やうぜいてんわう) aka.陽成院(やうぜいゐん) 男性(869-949) 『古今集』恋三・七七六 Tsukuba’s riContinue reading… 百一013)つくばねの みねよりおつる みなのがは こひぞつもりて ふちとなりぬる

百一014)みちのくの しのぶもぢずり たれゆゑに みだれそめにし われならなくに

陸奥の しのぶもぢずり   誰ゆゑに     乱れそめにし 我ならなくに 源融(みなもとのとほる) aka.河原左大臣(かはらのさだいじん) 男性(822-895) 『古今集』恋四・七二四 At Shinobu, MicContinue reading… 百一014)みちのくの しのぶもぢずり たれゆゑに みだれそめにし われならなくに

百一016)たちわかれ いなばのやまの みねにおふる まつとしきかば いまかへりこむ

立ち別れ いなばの山の   峰に生ふる     まつとし聞かば 今帰り来む 在原行平(ありはらのゆきひら) aka.中納言行平(ちゅうなごんゆきひら) 男性(818-893) 『古今集』離別・三六五 I bid fareContinue reading… 百一016)たちわかれ いなばのやまの みねにおふる まつとしきかば いまかへりこむ

百一018)すみのえの きしによるなみ よるさへや ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ

住江の 岸による波   よるさへや     夢の通ひ路 人目よくらむ 藤原敏行(ふぢはらのとしゆき) aka.藤原敏行朝臣(ふぢはらのとしゆきあそん) 男性(?-901or907) 『古今集』恋二・五五九 Shoal oContinue reading… 百一018)すみのえの きしによるなみ よるさへや ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ

百一019)なにはがた みじかきあしの ふしのまも あはでこのよを すぐしてよとや

難波潟 みじかき葦の   ふしの間も     逢はでこの世を 過ぐしてよとや 伊勢(いせ) 女性(872-938) 『新古今集』恋一・一〇四九 On the shore of wetland in Naniwa thriContinue reading… 百一019)なにはがた みじかきあしの ふしのまも あはでこのよを すぐしてよとや

百一020)わびぬれば いまはたおなじ なにはなる みをつくしても あはむとぞおもふ

わびぬれば 今はた同じ   難波なる     みをつくしても 逢はむとぞ思ふ 元良親王(もとよししんわう) 男性(890-943) 『後撰集』恋五・九六〇 Downhearted as deep as watermarkContinue reading… 百一020)わびぬれば いまはたおなじ なにはなる みをつくしても あはむとぞおもふ

百一022)ふくからに あきのくさきの しをるれば むべやまかぜを あらしといふらむ

吹くからに 秋の草木の   しをるれば     むべ山風を 嵐といふらむ 文屋康秀(ふんやのやすひで) 男性(?-c.885) 『古今集』秋下・二四九 Gales of wind make pale autumnal gContinue reading… 百一022)ふくからに あきのくさきの しをるれば むべやまかぜを あらしといふらむ

百一024)このたびは ぬさもとりあへず たむけやま もみぢのにしき かみのまにまに

このたびは 幣もとりあへず   たむけ山     紅葉の錦 神のまにまに 菅原道真(すがはらのみちざね) aka.菅家(かんけ) 男性(845-903) 『古今集』羈旅・四二〇 This time we traveledContinue reading… 百一024)このたびは ぬさもとりあへず たむけやま もみぢのにしき かみのまにまに

百一025)なにしおはば あふさかやまの さねかづら ひとにしられで くるよしもがな

名にしおはば 逢坂山の   さねかづら     人に知られで くるよしもがな 藤原定方(ふぢはらのさだかた) aka.三条右大臣(さんじょうのうだいじん) 男性(873-932) 『後撰集』恋三・七〇〇 If you, Continue reading… 百一025)なにしおはば あふさかやまの さねかづら ひとにしられで くるよしもがな

百一027)みかのはら わきてながるる いづみがは いつみきとてか こひしかるらむ

みかの原 わきて流るる   いづみ川     いつみきとてか 恋しかるらむ 藤原兼輔(ふぢはらのかねすけ) aka.中納言兼輔(ちゅうなごんかねすけ) 男性(877-933) 『新古今集』恋一・九九六 Dividing Continue reading… 百一027)みかのはら わきてながるる いづみがは いつみきとてか こひしかるらむ

百一028)やまざとは ふゆぞさびしさ まさりける ひとめもくさも かれぬとおもへば

山里は 冬ぞさびしさ   まさりける     人目も草も かれぬと思へば 源宗于(みなもとのむねゆき) aka.源宗于朝臣(みなもとのむねゆきあそん) 男性(?-940) 『古今集』冬・三一五 Among all seaContinue reading… 百一028)やまざとは ふゆぞさびしさ まさりける ひとめもくさも かれぬとおもへば

百一039)あさぢふの をののしのはら しのぶれど あまりてなどか ひとのこひしき

浅茅生の 小野の篠原   忍ぶれど     あまりてなどか 人の恋しき 源等(みなもとのひとし) aka.参議等(さんぎひとし) 男性(880-951) 『後撰集』恋一・五七七 As the weedy field wiContinue reading… 百一039)あさぢふの をののしのはら しのぶれど あまりてなどか ひとのこひしき

百一044)あふことの たえてしなくは なかなかに ひとをもみをも うらみざらまし

逢ふことの 絶えてしなくは   なかなかに     人をも身をも 恨みざらまし 藤原朝忠(ふぢはらのあさただ) aka.中納言朝忠(ちゅうなごんあさただ) 男性(910-967) 『拾遺集』恋一・六七八 What a cContinue reading… 百一044)あふことの たえてしなくは なかなかに ひとをもみをも うらみざらまし

百一051)かくとだに えやはいぶきの さしもぐさ さしもしらじな もゆるおもひを

かくとだに えやはいぶきの   さしも草     さしも知らじな 燃ゆる思ひを 藤原実方(ふぢはらのさねかた) aka.藤原実方朝臣(ふぢはらのさねかたあそん) 男性(?-999) 『後拾遺集』恋一・六一二 Of couContinue reading… 百一051)かくとだに えやはいぶきの さしもぐさ さしもしらじな もゆるおもひを

百一053)なげきつつ ひとりぬるよの あくるまは いかにひさしき ものとかはしる

嘆きつつひとり 寝る夜の   あくる間は     いかに久しき ものとかは知る 藤原道綱母(ふぢはらのみちつなのはは) aka.右大将道綱母(うだいしゃうみちつなのはは) 女性(c.936-995) 『拾遺集』恋四・九一Continue reading… 百一053)なげきつつ ひとりぬるよの あくるまは いかにひさしき ものとかはしる

百一055)たきのおとは たえてひさしく なりぬれど なこそながれて なほきこえけれ

滝の音は 絶えて久しく   なりぬれど     名こそ流れて なほ聞こえけれ 藤原公任(ふぢはらのきんたふ) aka.大納言公任(だいなごんきんたふ) 男性(966-1041) 『拾遺集』雑上・一〇三五 Long gonContinue reading… 百一055)たきのおとは たえてひさしく なりぬれど なこそながれて なほきこえけれ

百一058)ありまやま ゐなのささはら かぜふけば いでそよひとを わすれやはする

有馬山 猪名の笹原   風吹けば     いでそよ人を 忘れやはする 大弐三位(だいにのさんみ) aka.弁乳母(べんのめのと) aka.藤三位(とうのさんみ) aka.藤原堅子(ふぢはらのかたいこ/けんし) 女性(c.Continue reading… 百一058)ありまやま ゐなのささはら かぜふけば いでそよひとを わすれやはする