百一060)おほえやま いくののみちの とほければ まだふみもみず あまのはしだて

大江山 いく野の道の   遠ければ     まだふみもみず 天の橋立 小式部内侍(こしきぶのないし) 女性(c.999-1025) 『金葉集』雑上・五五〇 Far too long is the way to OoeyaContinue reading… 百一060)おほえやま いくののみちの とほければ まだふみもみず あまのはしだて

百一062)よをこめて とりのそらねは はかるとも よにあふさかの せきはゆるさじ

夜をこめて 鳥のそらねは   はかるとも     よに逢坂の 関はゆるさじ 清少納言(せいせうなごん) 女性(c.966-c.1025) 『後拾遺集』雑二・九三九 “Prompted by early birContinue reading… 百一062)よをこめて とりのそらねは はかるとも よにあふさかの せきはゆるさじ

百一067)はるのよの ゆめばかりなる たまくらに  かひなくたたむ なこそをしけれ

春の夜の 夢ばかりなる   手枕に     かひなく立たむ 名こそ惜しけれ 周防内侍(すはうのないし) 女性(c.1037-c.1109) 『千載集』雑上・九六四 Your arm as my pillow?&#8230Continue reading… 百一067)はるのよの ゆめばかりなる たまくらに  かひなくたたむ なこそをしけれ

百一071)ゆふされば かどたのいなば おとづれて あしのまろやに あきかぜぞふく

夕されば 門田の稲葉   おとづれて     芦のまろやに 秋風ぞ吹く 源経信(みなもとのつねのぶ) aka.大納言経信(だいなごんつねのぶ) 男性(1016-1097) 『金葉集』秋・一七三 The sun fadinContinue reading… 百一071)ゆふされば かどたのいなば おとづれて あしのまろやに あきかぜぞふく

百一072)おとにきく たかしのはまの あだなみは かけじやそでの ぬれもこそすれ

音に聞く 高師の浜の   あだ波は     かけじや袖の 濡れもこそすれ 一宮紀伊(いちのみやのきい) aka.祐子内親王家紀伊(ゆうしないしんわうけのきい) 女性(歌合せ参加記録あり 1056-1113) 『金葉集』恋Continue reading… 百一072)おとにきく たかしのはまの あだなみは かけじやそでの ぬれもこそすれ

百一075)ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて あはれことしの あきもいぬめり

契りおきし させもが露を   いのちにて     あはれ今年の 秋もいぬめり 藤原基俊(ふぢはらのもととし) 男性(1060-1142) 『千載集』雑上・一〇二六 A dew of hope I put on you oContinue reading… 百一075)ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて あはれことしの あきもいぬめり

百一078)あはぢしま かよふちどりの なくこゑに いくよねざめぬ すまのせきもり

淡路島 通ふ千鳥の   鳴く声に     幾夜寝覚めぬ 須磨の関守 源兼昌(みなもとのかねまさ) 男性(生存記録あり=c.1128) 『金葉集』冬・二七〇 Birds cry and fly offshore for tContinue reading… 百一078)あはぢしま かよふちどりの なくこゑに いくよねざめぬ すまのせきもり

百一082)おもひわび さてもいのちは あるものを うきにたへぬは なみだなりけり

思ひわび さても生命は   あるものを     憂きにたへぬは 涙なりけり 道因法師(だういんほふし) 男性(1090-c.1182) 『千載集』恋三・八一八 Thoughts apparently so deadly Continue reading… 百一082)おもひわび さてもいのちは あるものを うきにたへぬは なみだなりけり

百一085)よもすがら ものおもふころは あけやらで ねやのひまさへ つれなかりけり

夜もすがら 物思ふころは   明けやらで     閨のひまさへ つれなかりけり 俊恵法師(しゅんゑほふし) 男性(1113-c.1191) 『千載集』恋二・七六六 Sleepless night without you Continue reading… 百一085)よもすがら ものおもふころは あけやらで ねやのひまさへ つれなかりけり

百一088)なにはえの あしのかりねの ひとよゆゑ みをつくしてや こひわたるべき

難波江の 蘆のかりねの   一夜ゆゑ     みをつくしてや 恋ひわたるべき 皇嘉門院別当(くゎうかもんゐんのべったう) 女性(歌合せ参加記録あり 1175) 『千載集』恋三・八〇七 In the shallows ofContinue reading… 百一088)なにはえの あしのかりねの ひとよゆゑ みをつくしてや こひわたるべき

百一091)きりぎりす なくやしもよの さむしろに ころもかたしき ひとりかもねむ

きりぎりす 鳴くや霜夜の   さむしろに     衣片敷き ひとりかも寝む 藤原良経(ふぢはらのよしつね) aka.前太政大臣後京極摂政(さきのだいじょうだいじんごきゃうごくせっしょう) 男性(1167-1206) 『新Continue reading… 百一091)きりぎりす なくやしもよの さむしろに ころもかたしき ひとりかもねむ

百一095)おほけなく うきよのたみに おほふかな わがたつそまに すみぞめのそで

おほけなく 憂き世の民に   おほふかな     わが立つ杣に 墨染の袖 慈円(じゑん) aka.前大僧正慈円(さきのだいそうじゃうじゑん) 男性(1155-1225) 『千載集』雑中・一一三七 Folks of woeContinue reading… 百一095)おほけなく うきよのたみに おほふかな わがたつそまに すみぞめのそで

百一096)はなさそふ あらしのにはの ゆきならで ふりゆくものは わがみなりけり

花さそふ 嵐の庭の   雪ならで     ふりゆくものは わが身なりけり 藤原公経(ふぢはらのきんつね) aka.西園寺公経(さいおんじきんつね) aka.前太政大臣入道(さきのだいじゃうだいじんにふだう) 男性(117Continue reading… 百一096)はなさそふ あらしのにはの ゆきならで ふりゆくものは わがみなりけり

百一097)こぬひとを まつほのうらの ゆふなぎに やくやもしほの みもこがれつつ

来ぬ人を まつほの浦の   夕なぎに     焼くや藻塩の 身も焦がれつつ 藤原定家(ふぢはらのさだいへ/ていか) aka.権中納言定家(ごんちゅうなごんていか) 男性(1162-1241) 『新勅撰集』恋三・八四九 GContinue reading… 百一097)こぬひとを まつほのうらの ゆふなぎに やくやもしほの みもこがれつつ

百一098)かぜそよぐ ならのをがはの ゆふぐれは みそぎぞなつの しるしなりける

風そよぐ ならの小川の   夕暮れは     みそぎぞ夏の しるしなりける 藤原家隆(ふぢはらのいへたか) aka.従二位家隆(じゅにいいへたか) 男性(1158-1237) 『新勅撰集』夏・一九二 Leaves of Continue reading… 百一098)かぜそよぐ ならのをがはの ゆふぐれは みそぎぞなつの しるしなりける

百一100)ももしきや ふるきのきばの しのぶにも  なほあまりある むかしなりけり

百敷や 古き軒端の   しのぶにも     なほあまりある 昔なりけり 順徳天皇(じゅんとくてんわう) aka.順徳院(じゅんとくいん) 男性(1197-1242) 『続後撰集』雑下・一二〇五 Time-honored Continue reading… 百一100)ももしきや ふるきのきばの しのぶにも  なほあまりある むかしなりけり