百一006)かささぎの わたせるはしに おくしもの しろきをみれば よぞふけにける

かささぎの 渡せる橋に   置く霜の     白きを見れば 夜ぞふけにける 大伴家持(おほとものやかもち) aka.中納言家持(ちゅうなごんやかもち) 男性(c.718-785) 『新古今集』冬・六二〇 High up Continue reading… 百一006)かささぎの わたせるはしに おくしもの しろきをみれば よぞふけにける

百一012)あまつかぜ くものかよひぢ ふきとぢよ をとめのすがた しばしとどめむ

天つ風 雲の通ひ路   吹きとぢよ     をとめの姿 しばしとどめむ 良岑宗貞(よしみねのむねさだ) aka.僧正遍昭(そうじゃうへんぜう) 男性(816-890) 『古今集』雑上・八七二 May the wind uContinue reading… 百一012)あまつかぜ くものかよひぢ ふきとぢよ をとめのすがた しばしとどめむ

百一023)つきみれば ちぢにものこそ かなしけれ わがみひとつの あきにはあらねど

月見れば ちぢに物こそ   悲しけれ     わが身ひとつの 秋にはあらねど 大江千里(おほえのちさと) 男性(官歴あり=883-903) 『古今集』秋上・一九三 The sight of the moon sets mContinue reading… 百一023)つきみれば ちぢにものこそ かなしけれ わがみひとつの あきにはあらねど

百一042)ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ すゑのまつやま なみこさじとは

契りきな かたみに袖を   しぼりつつ     末の松山 浪こさじとは 清原元輔(きよはらのもとすけ) 男性(908-990) 『後拾遺集』恋四・七七〇 Do you remember our sleeves wet wContinue reading… 百一042)ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ すゑのまつやま なみこさじとは

百一047)やへむぐら しげれるやどの さびしきに ひとこそみえね あきはきにけり

八重葎 茂れる宿の   さびしきに     人こそ見えね 秋は来にけり 恵慶法師(えぎゃうほふし) 男性(行幸参加記録あり=986) 『拾遺集』秋・一四〇 This residence in the old days hContinue reading… 百一047)やへむぐら しげれるやどの さびしきに ひとこそみえね あきはきにけり

百一059)やすらはで ねなましものを さよふけて かたぶくまでの つきをみしかな

やすらはで 寝なましものを   さ夜ふけて     かたぶくまでの 月を見しかな 赤染衛門(あかぞめゑもん) 女性(c.956-1041) 『後拾遺集』恋二・六八〇 I should have slept peacefuContinue reading… 百一059)やすらはで ねなましものを さよふけて かたぶくまでの つきをみしかな

百一062)よをこめて とりのそらねは はかるとも よにあふさかの せきはゆるさじ

夜をこめて 鳥のそらねは   はかるとも     よに逢坂の 関はゆるさじ 清少納言(せいせうなごん) 女性(c.966-c.1025) 『後拾遺集』雑二・九三九 “Prompted by early birContinue reading… 百一062)よをこめて とりのそらねは はかるとも よにあふさかの せきはゆるさじ

百一069)あらしふく みむろのやまの もみぢばは たつたのかはの にしきなりけり

嵐吹く 三室の山の   もみぢ葉は     竜田の川の 錦なりけり 能因法師(のういんほふし) 男性(988-c.1058) 『後拾遺集』秋下・三六六 As the wind blows around the autumContinue reading… 百一069)あらしふく みむろのやまの もみぢばは たつたのかはの にしきなりけり

百一075)ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて あはれことしの あきもいぬめり

契りおきし させもが露を   いのちにて     あはれ今年の 秋もいぬめり 藤原基俊(ふぢはらのもととし) 男性(1060-1142) 『千載集』雑上・一〇二六 A dew of hope I put on you oContinue reading… 百一075)ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて あはれことしの あきもいぬめり

百一076)わたのはら こぎいでてみれば ひさかたの くもゐにまがふ おきつしらなみ

わたの原 漕ぎ出でてみれば   ひさかたの     雲ゐにまがふ 沖つ白波 藤原忠通(ふぢはらのただみち) aka.前関白太政大臣法性寺入道(さきのかんぱくだいじゃうだいじんほっしゃうにふだう) 男性(1097-1164Continue reading… 百一076)わたのはら こぎいでてみれば ひさかたの くもゐにまがふ おきつしらなみ

百一078)あはぢしま かよふちどりの なくこゑに いくよねざめぬ すまのせきもり

淡路島 通ふ千鳥の   鳴く声に     幾夜寝覚めぬ 須磨の関守 源兼昌(みなもとのかねまさ) 男性(生存記録あり=c.1128) 『金葉集』冬・二七〇 Birds cry and fly offshore for tContinue reading… 百一078)あはぢしま かよふちどりの なくこゑに いくよねざめぬ すまのせきもり

百一081)ほととぎす なきつるかたを ながむれば ただありあけの つきぞのこれる

ほととぎす鳴きつる方を   ながむれば     ただ有り明けの月ぞ残れる 藤原実定(ふぢはらのさねさだ) aka.後徳大寺左大臣(ごとくだいじのさだいじん) 男性(1139-1192) 『千載集』夏・一六一 CuckooContinue reading… 百一081)ほととぎす なきつるかたを ながむれば ただありあけの つきぞのこれる

百一090)みせばやな をじまのあまの そでだにも ぬれにぞぬれし いろはかはらず

見せばやな 雄島の海人の   袖だにも     濡れにぞ濡れし 色はかはらず 殷富門院大輔(いんぶもんゐんのたいふ) 女性(c.1130-c.1200) 『千載集』恋四・八八六 I wish you could see Continue reading… 百一090)みせばやな をじまのあまの そでだにも ぬれにぞぬれし いろはかはらず

百一095)おほけなく うきよのたみに おほふかな わがたつそまに すみぞめのそで

おほけなく 憂き世の民に   おほふかな     わが立つ杣に 墨染の袖 慈円(じゑん) aka.前大僧正慈円(さきのだいそうじゃうじゑん) 男性(1155-1225) 『千載集』雑中・一一三七 Folks of woeContinue reading… 百一095)おほけなく うきよのたみに おほふかな わがたつそまに すみぞめのそで