百一009)はなのいろは うつりにけりな いたづらに わがみよにふる ながめせしまに

花の色は 移りにけりな   いたづらに     わが身世にふる ながめせしまに 小野小町(をののこまち) 女性(c.825-c.900) 『古今集』春下・一一三 Did flowers fade in vain amidContinue reading… 百一009)はなのいろは うつりにけりな いたづらに わがみよにふる ながめせしまに

百一018)すみのえの きしによるなみ よるさへや ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ

住江の 岸による波   よるさへや     夢の通ひ路 人目よくらむ 藤原敏行(ふぢはらのとしゆき) aka.藤原敏行朝臣(ふぢはらのとしゆきあそん) 男性(?-901or907) 『古今集』恋二・五五九 Shoal oContinue reading… 百一018)すみのえの きしによるなみ よるさへや ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ

百一019)なにはがた みじかきあしの ふしのまも あはでこのよを すぐしてよとや

難波潟 みじかき葦の   ふしの間も     逢はでこの世を 過ぐしてよとや 伊勢(いせ) 女性(872-938) 『新古今集』恋一・一〇四九 On the shore of wetland in Naniwa thriContinue reading… 百一019)なにはがた みじかきあしの ふしのまも あはでこのよを すぐしてよとや

百一020)わびぬれば いまはたおなじ なにはなる みをつくしても あはむとぞおもふ

わびぬれば 今はた同じ   難波なる     みをつくしても 逢はむとぞ思ふ 元良親王(もとよししんわう) 男性(890-943) 『後撰集』恋五・九六〇 Downhearted as deep as watermarkContinue reading… 百一020)わびぬれば いまはたおなじ なにはなる みをつくしても あはむとぞおもふ

百一025)なにしおはば あふさかやまの さねかづら ひとにしられで くるよしもがな

名にしおはば 逢坂山の   さねかづら     人に知られで くるよしもがな 藤原定方(ふぢはらのさだかた) aka.三条右大臣(さんじょうのうだいじん) 男性(873-932) 『後撰集』恋三・七〇〇 If you, Continue reading… 百一025)なにしおはば あふさかやまの さねかづら ひとにしられで くるよしもがな

百一027)みかのはら わきてながるる いづみがは いつみきとてか こひしかるらむ

みかの原 わきて流るる   いづみ川     いつみきとてか 恋しかるらむ 藤原兼輔(ふぢはらのかねすけ) aka.中納言兼輔(ちゅうなごんかねすけ) 男性(877-933) 『新古今集』恋一・九九六 Dividing Continue reading… 百一027)みかのはら わきてながるる いづみがは いつみきとてか こひしかるらむ

百一028)やまざとは ふゆぞさびしさ まさりける ひとめもくさも かれぬとおもへば

山里は 冬ぞさびしさ   まさりける     人目も草も かれぬと思へば 源宗于(みなもとのむねゆき) aka.源宗于朝臣(みなもとのむねゆきあそん) 男性(?-940) 『古今集』冬・三一五 Among all seaContinue reading… 百一028)やまざとは ふゆぞさびしさ まさりける ひとめもくさも かれぬとおもへば

百一046)ゆらのとを わたるふなびと かぢをたえ ゆくへもしらぬ こひのみちかな

由良の門を 渡る舟人   梶緒絶え     ゆくへも知らぬ 恋の道かな 曾禰好忠(そねのよしただ) 男性(10世紀半ば) 『新古今集』恋一・一〇七一 As a ship whose helm is lost at theContinue reading… 百一046)ゆらのとを わたるふなびと かぢをたえ ゆくへもしらぬ こひのみちかな

百一051)かくとだに えやはいぶきの さしもぐさ さしもしらじな もゆるおもひを

かくとだに えやはいぶきの   さしも草     さしも知らじな 燃ゆる思ひを 藤原実方(ふぢはらのさねかた) aka.藤原実方朝臣(ふぢはらのさねかたあそん) 男性(?-999) 『後拾遺集』恋一・六一二 Of couContinue reading… 百一051)かくとだに えやはいぶきの さしもぐさ さしもしらじな もゆるおもひを

百一055)たきのおとは たえてひさしく なりぬれど なこそながれて なほきこえけれ

滝の音は 絶えて久しく   なりぬれど     名こそ流れて なほ聞こえけれ 藤原公任(ふぢはらのきんたふ) aka.大納言公任(だいなごんきんたふ) 男性(966-1041) 『拾遺集』雑上・一〇三五 Long gonContinue reading… 百一055)たきのおとは たえてひさしく なりぬれど なこそながれて なほきこえけれ

百一057)めぐりあひて みしやそれとも わかぬまに くもがくれにし よはのつきかな

めぐり逢ひて 見しやそれとも   分かぬまに     雲隠れにし 夜半の月かな 紫式部(むらさきしきぶ) 女性(c.979-c.1016) 『新古今集』雑上・一四九九 Was it really you I saw, oContinue reading… 百一057)めぐりあひて みしやそれとも わかぬまに くもがくれにし よはのつきかな

百一060)おほえやま いくののみちの とほければ まだふみもみず あまのはしだて

大江山 いく野の道の   遠ければ     まだふみもみず 天の橋立 小式部内侍(こしきぶのないし) 女性(c.999-1025) 『金葉集』雑上・五五〇 Far too long is the way to OoeyaContinue reading… 百一060)おほえやま いくののみちの とほければ まだふみもみず あまのはしだて

百一067)はるのよの ゆめばかりなる たまくらに  かひなくたたむ なこそをしけれ

春の夜の 夢ばかりなる   手枕に     かひなく立たむ 名こそ惜しけれ 周防内侍(すはうのないし) 女性(c.1037-c.1109) 『千載集』雑上・九六四 Your arm as my pillow?&#8230Continue reading… 百一067)はるのよの ゆめばかりなる たまくらに  かひなくたたむ なこそをしけれ

百一075)ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて あはれことしの あきもいぬめり

契りおきし させもが露を   いのちにて     あはれ今年の 秋もいぬめり 藤原基俊(ふぢはらのもととし) 男性(1060-1142) 『千載集』雑上・一〇二六 A dew of hope I put on you oContinue reading… 百一075)ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて あはれことしの あきもいぬめり

百一080)ながからむ こころもしらず くろかみの みだれてけさは ものをこそおもへ

長からむ 心も知らず   黒髪の     乱れて今朝は 物をこそ思へ 待賢門院堀河(たいけんもんゐんのほりかは) 女性(歌合せ参加記録あり 1143) 『千載集』恋三・八〇三 Long may you love me aContinue reading… 百一080)ながからむ こころもしらず くろかみの みだれてけさは ものをこそおもへ

百一082)おもひわび さてもいのちは あるものを うきにたへぬは なみだなりけり

思ひわび さても生命は   あるものを     憂きにたへぬは 涙なりけり 道因法師(だういんほふし) 男性(1090-c.1182) 『千載集』恋三・八一八 Thoughts apparently so deadly Continue reading… 百一082)おもひわび さてもいのちは あるものを うきにたへぬは なみだなりけり

百一088)なにはえの あしのかりねの ひとよゆゑ みをつくしてや こひわたるべき

難波江の 蘆のかりねの   一夜ゆゑ     みをつくしてや 恋ひわたるべき 皇嘉門院別当(くゎうかもんゐんのべったう) 女性(歌合せ参加記録あり 1175) 『千載集』恋三・八〇七 In the shallows ofContinue reading… 百一088)なにはえの あしのかりねの ひとよゆゑ みをつくしてや こひわたるべき

百一089)たまのをよ たえなばたえね ながらへば しのぶることの よわりもぞする

玉の緒よ 絶えなば絶えね   ながらへば     忍ぶることの 弱りもぞする 式子内親王(しょくし/しきしないしんわう) 女性(1149-1201) 『新古今集』恋一・一〇三四 Frail string of life Continue reading… 百一089)たまのをよ たえなばたえね ながらへば しのぶることの よわりもぞする

百一095)おほけなく うきよのたみに おほふかな わがたつそまに すみぞめのそで

おほけなく 憂き世の民に   おほふかな     わが立つ杣に 墨染の袖 慈円(じゑん) aka.前大僧正慈円(さきのだいそうじゃうじゑん) 男性(1155-1225) 『千載集』雑中・一一三七 Folks of woeContinue reading… 百一095)おほけなく うきよのたみに おほふかな わがたつそまに すみぞめのそで