宇治拾遺物語(巻二 八)026晴明蔵人少将を封ずる事

 昔、晴明、陣に参りたりけるに、前はなやかに追はせて、殿上人の参りけるを見れば、蔵人少将とて、まだ若くはなやかなる人の、みめまことに清げにて、車より降りて内に参りたりけるほどに、この少将の上に、烏の飛びて通りけるが、穢土Continue reading… 宇治拾遺物語(巻二 八)026晴明蔵人少将を封ずる事

宇治拾遺物語(巻十一 三)126晴明を試みる僧の事

 昔、晴明が土御門の家に、老しらみたる老僧来たりぬ。十歳ばかりなる童部二人具したり。晴明「なにぞの人にておはするぞ」と問へば、「播磨の国の者にて候ふ。陰陽師を習はん心ざしにて候ふ。この道に、殊にすぐれておはしますよしを承Continue reading… 宇治拾遺物語(巻十一 三)126晴明を試みる僧の事

宇治拾遺物語(巻十一 三)127晴明、蛙殺す事

 この晴明、あるとき、広沢の僧正の御房に参りて、もの申し承りけるあひだ、若僧どもの晴明にいふやう、「式神を使ひ給ふなるは、たちまちに人をば殺し給ふや」と言ひければ、「やすくはえ殺さじ。力をいれて殺してん」と言ふ。「さて虫Continue reading… 宇治拾遺物語(巻十一 三)127晴明、蛙殺す事

宇治拾遺物語(巻十四 十)184御堂関白の御犬、晴明等奇特の事

 これも今は昔、御堂關白殿、法成寺を建立し給ひて後は、日ごとに御堂へ参らせ給ひけるに、白き犬を愛してなん飼はせ給ひければ、いつも御身をはなれず御供しけり。ある日例のごとく御供しけるが、門を入らんとし給へば、この犬、御さきContinue reading… 宇治拾遺物語(巻十四 十)184御堂関白の御犬、晴明等奇特の事