宇治拾遺物語(巻三 八)040樵夫歌の事
今は昔、木こりの、山守に斧を取られて、わびし、心うしと思ひて、つら杖うちつきてをりける。山守見て、「さるべきことを申せ。とらせん」と言ひければ、 あしきだになきはわりなき世の中によきをとられて我いかにせむ と詠 [...]
宇治拾遺物語(巻九 六)111歌詠みて罪を免るる事
今は昔、大隅守なる人、国の政をしたためおこなひ給ふあひだ、郡司のしどけなかりければ、「召しにやりて、いましめん」と言ひて、先々の様にしどけなきことありけるには、罪にまかせて、重く軽くいましむることありければ、一度にあら [...]
声