土佐日記01/16

 十六日。風波やまねば、なほおなじ所にとまれり。ただ海に波なくして、いつしか御崎といふ所わたらむとのみなむ思ふ。風波とににやむべくもあらず。ある人の、この波たつを見てよめる歌、
  霜だにもおかぬ方ぞといふなれど波のなかには雪ぞ降りける  
さて、舟に乗りし日より今日までに、廿日あまり五日になりにけり。
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