土佐日記01/27

 廿七日。風吹き波荒ければ、舟出ださず。これかれ、かしこく嘆く。男たちの心なぐさめに、唐詩に「日を望めば都遠し」などいふなる言のさまを聞きて、ある女のよめる歌、
  日をだにも天雲近く見るものを都へと思ふ道のはるけさ  
また、ある人のよめる、
  吹く風の絶えぬ限りしたち来れば波路はいとどはるけかりけり  
日一日風やまず。爪弾きして寝ぬ。
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