宇治拾遺物語(巻二 九)027季通事に逢はむと欲する事

  昔、駿河前司橘季通といふ者ありき。それが若かりける時、さるべき所なりける女房を忍びて行き通ひけるほどに、そこにありける侍ども、「なま六位の、家人にてあらぬが、宵暁にこの殿へ出入る事わびし。これ、立Continue reading… 宇治拾遺物語(巻二 九)027季通事に逢はむと欲する事

宇治拾遺物語(巻五 七)076仮名暦誂へたる事

 これも今は昔、ある人のもとに生女房のありけるが、人に紙乞ひて、そこなりける若き僧に、「仮名暦書きて給べ」と言ひければ、僧、「やすき事」と言ひて、書きたりけり。始めつ方はうるはしく、「神仏によし」、「坎日」、「凶会日」なContinue reading… 宇治拾遺物語(巻五 七)076仮名暦誂へたる事